V6・岡田准一&宮崎あおいの交際報道に見る、「女性セブン」の裏メッセージ
しかしこのパターン、実は最近の「セブン」が乱発している“スキャンダル潰しと再生の手口”なのだ。例えば7月16日号で報じたくりぃむしちゅー・有田哲平とローラの結婚OKの記事などその典型だろう。この2人、3年前の「フライデー」(講談社)で熱愛現場を激写されたが、しかし当時は2人そろって熱愛を否定していた。だが、その後も2人が交際を続けていたのは芸能関係者の間では知られた話だったのだ。
そして今年に入り、「いよいよ2人が結婚か!?」との情報が芸能マスコミで広まり、一部週刊誌などが取材を開始する。そんな中で「セブン」が決定的写真も目撃談もないまま、フライングぎみに2人の熱愛記事を掲載したのだ。しかも2人は「フライデー」報道の時は本当に付き合っていなかったが、今年に入って交際をスタートさせた、という都合のいいストーリーで、だ。
その理由は13年に国際手配され後に詐欺罪で逮捕されたローラの父親の存在がある。ずっと交際していたとなれば、その火の粉が有田にも降り掛かる可能性があったからだ。そのため「今年に入って交際スタート」を強調した記事になったようだが、同様にスキャンダルを“美談”に再生する手口はまだ存在した。
それが、8月6日号の錦織圭の婚約破棄と新恋人の熱愛スクープだ。
実は「セブン」は昨年、元新体操日本代表の坪井保菜美という婚約者がいるにもかかわらず、錦織が女子大生とお泊まり浮気デートをしたことをスクープした。しかし、なぜかそれを無視したまま、今年7月になって元モデルとの熱愛を報じる。しかも、この女子大生と元モデルは別人ではなく同一人物。さらに、「セブン」では昨年の浮気を無視したまま婚約者とは今年春先に別離を決め、あたかもその後に新たなモデル女性と付き合っているかのように報じたのだ。要するに、錦織は決して二股や浮気などしていない、交際期間はダブっていないという偽装工作をしたことになる。
毎度毎度、同じ偽装パターンというのも笑ってしまうが、微妙に交際時期をずらし報じるのが最近の「セブン」なのだ。そして今回も「今年春頃」と交際時期を記した「セブン」。そもそもジャニーズとは懇意の「セブン」が岡田のスキャンダルをスクープすること事態、何か裏があると容易に想像できるが、今回も「2人が付き合い始めたのは今年春頃」「決して岡田は宮崎を略奪したわけではない」「高岡と離婚が成立した後に付き合い始めたのだから不倫ではない」という裏メッセージが込められた熱愛記事だったというわけだ。
ジャニーズ初の「略奪男」岡田。なかなか素敵な称号だと思うのだが。