UNIQLOやGAPをモテ服と紹介する「CLASSY.」のコピーが、イイ感じに狂ってる!
今号の「CLASSY.」(光文社)の特集は、「残暑を乗りきるデイリーブランドの底力」です。ファッション業界としては秋冬にシフトしなければならないこの時期ですが、こう毎日高温注意報が発令されていては、ファーのブーツにも秋色ニットにも食指が動きません。かといって高いお金を出してまで夏物を買う気にはなれないわ~、という読者の心に忍びよるのが「UNIQLO」「無印良品」「GAP」「ZARA」「PLST」というデイリーブランド。ですから「CLASSY.」の5大デイリーブランド特集を見ると、「あぁ夏も終わるんだな~」としみじみせずにはいられません。そしてほんの4年ほど前まではFoxyのワンピで巻き髪でピンヒールを履いていたはずの「CLASSY.」女子たちが、「UNIQLOデニムで“今どきダメージ”をDIYしよう」と右手に剣山、左手に棒やすりを持って、新品デニムにガリガリゴリゴリとダメージ加工をしている様には「あぁコンサバも終わるんだな~」とさらにしみじみしてしまうのです。
<トピックス>
◎特集 残暑を乗りきるデイリーブランドの底力
◎モノトーン配色でデイリーブランド大人化計画
◎“ちょいダサ彼”がデイリーブランドで大変身!
■迷企画には、イイ感じに狂ったコピーが付きもの
ということで、もはや定番となったデイリーブランド企画。「デイリーブランドを着る時に一番避けたいのは、プライスもおしゃれも“それなり”で“ただ着てるだけ”に見えてしまうこと」と、巻頭ページではカバーモデルの小泉里子が持ち前の“親しみと上質の絶妙ブレンド”でデイリーブランドをオシャレに着こなしています。題して「モノトーン配色でデイリーブランド大人化計画」。キャッチの「白・黒・グレーだけならもっとリッチに、もっとカッコよくなれる」の「白・黒・グレーだけなら」という言葉に、オシャレ不得手な「CLASSY.」のコンプレックスが垣間見えます。とりあえず、着ときゃイイんだ、白・黒・グレー。
ゴシゴシ洗濯できてロープライスでこなれ感もある。それで十分デイリーブランドの元は取れているのではないかと思いますが、そこは欲張りな「CLASSY.」。ここでも唐突にブチ込まれるのが“モテ”の二文字です。それが「理想のモテ服は5大ブランドで作れます!」。出どころの怪しい「男のコが好きなイメージ」なるものに従って、5大ブランドからオススメアイテムが紹介されています。例えば「男のコが好きなイメージ 海が似合うヘルシー感」部門では、無印良品のボーダーワンピースとZARAのショートパンツとGAPのVネックTシャツ……といった具合。コメントも「太陽だって思わず味方してしまう爽やかで笑顔の似合うコって、無敵」とイイ感じに狂ってます。ちなみに「セクシーな肌見せ」部門の最優秀コピーは、PLSTのノースリーブブラウス「例えば、合コンに後輩を連れて行くような余裕」。それを“余裕”と捉える認知の歪み!!