サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「VERY」に頑張らない事変勃発 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「VERY」8月号 旦那にもママ友にも“いい女”と思われなくていい!? 「VERY」のファッション事変 2015/08/01 19:00 女性誌速攻レビューVERY 「VERY」2015年8月号(光文社) 今月の「VERY」(光文社)のテーマは「頑張らない」のようです。ファッション特集は「今月は、頑張らないVERY」、また読み物ページにも「ママ友付き合いこそ、頑張らないが勝ち!」という企画が。しかし、連載コラムを見てみると、クリス‐ウェブ佳子さん「ママだって世界基準『月刊ウェブジャーナル』」には、「女性も頑張れ」というメッセージが込められています。「VERY」の言う、頑張るとは? 頑張らないとは? 早速内容をチェックしていきましょう。 <トピック> ◎ママだって世界基準「月刊ウェブジャーナル」 ◎今月は、頑張らないVERY ◎ママ友付き合いこそ、頑張らないが勝ち! ■女であることをおろそかにするな!? まずは、「VERY」にとっての「頑張る」から考えていきましょう。クリスさんの今回のコラムのタイトルは「釣られた魚」。なんでも、子育てと仕事は頑張れる、しかし「こと妻という立ち位置になると、時間の経過とともに自分の頑張りに相当する、いや、それ以上の報酬、というよりも償い?を要求するようになってしまう」そう。 また、女性にとっての結婚は、「見た目の努力と気遣いの甲斐もあってこその恋愛の延長戦なのに、いつの間にか結婚生活は慣れ合いと化し、私たちは妻であることへの頑張りを怠っている」とも言っています。そして、「釣った魚にエサはやらない」と男ばかりがやり玉に挙げられている現状に異議を唱え、女が「気を引き続けることをおろそかにしていると、いつかどこぞのお姫様にかっさわれてしまうかもしれないよ」と結ぶのです。 子育てと仕事を頑張っても、“女であること”に手を抜くと、旦那が“お姫様”にかっさらわれるとまで言っているこのコラム。昨今の「VERY」、また今月のテーマ「頑張らない」にも逆行しているように感じました。 世間的にも、「女性が不満を垂れ流して、男性を責めるのはいかがなもんか?」という時代は過ぎ、どちらかというと「女性も声を上げたっていい」という時代になりつつあると思うので、クリスさんのコラムは、ちょっと意外でした。しかし、最近の「VERY」は、フェミニズムを意識しながらも、「みんな違って、みんな、いい」というテーマも打ち出しています。「頑張らなくてもいい」がテーマの号でありながら、その反対の人がいるというのもまた、「VERY」らしさなのかもしれません。 12次のページ Amazon 『VERY(ヴェリィ) 2015年08月号[雑誌]』 関連記事 瀬戸内寂聴、坂東眞理子、海老蔵の母――「VERY」20周年記年号に集結した先輩の共通点国際バカロレア教育に注目する「VERY」ママ、子どもの将来に対する“母の努力”への誘い湘南ライフ疑似体験に見た、読者の「年収1,000万円以下」の現実を見抜く「VERY」の鋭さ“ママ度”を調節して人間関係を生き抜く! 「VERY」の世渡り上手すぎるファッション術ボーダーを「モテ」とは別次元の価値観で着こなす、「VERY」の余裕