ハロプロファンが語る、引退後の女性アイドルの“責務”とは? ジャニオタ&ハロオタ座談会
――結婚して出産するとアイドルではなくなるんですか?
村田 モーニング娘。の「まじですかスカ!」という曲に、「きっと私もママみたいな家族を持って」っていう歌詞があるんですが、それ9期メンバーのデビュー曲なんですよ。もちろんアイドルとして成功してほしいけど、将来は結婚して子ども産んで女として幸せになって欲しいというビジョンをつんくさんは持っているんですよね。
大谷 辻ちゃん(辻希美)はまさにその形ですよね。辻ちゃんは、スマイレージの曲「同じ時給で働く友達の美人ママ」で、恋のライバルである友達のお母さん役でMVに出演しているんですよ。あれはそのつんく♂さんのメッセージを体現しているのかも。
――それでは最後に、アイドルに求めるモノや期待するモノはなんでしょうか?
村田 幸せ感ですね。見てて幸せになれるってことですね。「ご飯がおいしい」の世界です。
柴田 やっぱり元気になれたり、頑張れたりすることですよね。
大谷 多幸感ですね。キラキラしていて多幸感を引き出すメンバーを「太陽メンバー」、それを支えるメンバーを「月メンバー」と勝手に呼んでいるんですけど、考えてみると太陽メンだけでグループを作ってもあまり良くないと思っていて。キスマイも舞祭組とのバランスがあるからこそ魅力があるのかなと思います。
柴田 アイドルグループには過程を見たり戦略を分析して楽しむというのがありますよね。でもキスマイは、そういう戦略さえも提示して「この文脈で楽しんで」と言われているみたいで微妙だ、というジャニオタも実はいるんですよ。
大谷 ああ、分析する楽しみ、ストーリーを読み解く喜びを奪うなって感じだね。やっぱりいろいろと分析できるというのはそのグループに魅力があるからだもんね。楽曲を聞く以外にも、語り合う楽しみもあって。
村田 そういう分析したりみんなと話す楽しみもアイドルにはあるよね。このお店で誰かと話すことで、自分の趣味趣向が整理されることもあります。ファン同士語り合う場所はあまりないから、こういうお店でみんなで集まるのは良いですよね。
柴田 ジャニーズはこういう語り合うお店ってないですからね。語り合いたい人もいれば、ただ映像を見たい、曲を聞きたいという人もいると思いますが、ここでみんなとアイドルについて話すのはやっぱり楽しいです。そういう「語り合えるか」というのもアイドルに求めているかもしれないです。
ハロートライブ
■取材協力
・ハロートライブ
※8日に掲載した記事内容に、誤りがありました。内容を修正し、10日午後2時に再掲しました。取材先関係者の方々に深くお詫びいたします。