コラム
噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第276回】

国民的アイドルの櫻井翔、総務省トップの櫻井俊の誕生でマスコミに生じる“二重の縛り”

2015/07/28 21:00

 猫も杓子も“又吉”さま。今の出版界が又吉の恩恵にあずかろうと必死だということだけはよくわかった田中聖インタビューだ。(ちなみにタイトルにある「結婚観」については、今は音楽が一番とのことだった。苦笑)

 嵐・櫻井翔のパパである俊氏が、総務省トップの事務次官に就任。このニュースは芸能の枠を越え、新聞などでも報じられたが、そのほとんどが“エリート一家”の美談や快挙として取り上げている。家族の中に官僚トップの父親と国民的アイドルの長男、ついでに妹は日本テレビ社員で、弟は慶應大学のラガーマン、そして母親は大学教授――。確かに絵を描いたようなパワーファミリーだ。

 ジャニーズキラーの「週女」も、今回のことを慶事として好意的に報じている。

「(父親は)携帯電話市場の活性化などに辣腕」「官僚なのに、どこか“アイドル顔”」「事務次官の年収は2295万円で退職金は8700万円」

 さらに当初は息子の芸能界入りに難色を示していた父だったが、その後コンサートに足を運ぶなど良好な父子関係エピソードが紹介される。

 いやいや、甘い。甘すぎる。

 櫻井パパって、安倍政権、特に菅義偉官房長官とは昵懇の関係で、今後は言論統制の先兵としての機能を期待されている人物だから。そもそも、総務省はテレビ局電波免許を所轄する官庁で、テレビ局にとって頭の上がらない存在だ。安倍政権発足後はテレビ局への圧力の急先鋒的省庁として機能している。

 さらに、政権によって翔の存在自体が大きく利用される可能性が考えられる。櫻井パパが事務次官としてテレビ局支配を強め、さらに同じくテレビ局にとって頭の上がらないジャニーズアイドルがその息子という二重の縛りが生じるからだ。もし総務省や櫻井パパの不祥事があっても息子の存在がネックとなり、週刊誌さえ大幅に自粛する可能性がある。

 ということは、マスコミや言論にとっては、かなり警戒すべき出来事なのだ。「櫻井翔パパって凄い!」では済まされないことを覚えておいてほしい。

 知らなかった。先週お伝えした錦織圭の“乗り換え恋”だが、お相手の観月あこって、2013年10月1日号で「週女」がスクープしたKis‐My‐Ft2・玉森裕太の“合鍵恋人”だったなんて。当時は「観月あこ」ではなく「立花舞」という芸名でモデルや芸能活動をしていたらしい。

 その後玉森とは別れたが、芸能人やスポーツ選手が集うパーティーに頻繁に出席していたんだって。有名人を“狙う女“だったんだ。錦織くんは献身的な婚約者から“狙う女”にイチコロにされちゃったんだ。まったく、男ってやつは。

最終更新:2015/07/28 21:00
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