勘違いが起因のテイラーVSニッキー、収束したものの周囲を含む人間関係に大きなヒビ
しかし、ニッキーは「前に進みましょ」とツイートする2分前に、テイラーのことをディスったケイティに投げキッスをしている絵文字を贈るというツイートをしている。これをテイラーに対する一撃だと受け止める者は多く、「黙ってればいいのに、しゃしゃり出たテイラーのことがおもしろくないのだろう」「『私が受賞するとき一緒にステージに上がって』だなんて屈辱もいいとこ」とネットでは騒がれている。
「黒人女性の巨尻は最高!」といわんばかりに見事なトゥワーク(尻振りダンス)を炸裂させたニッキーの『アナコンダ』は、下品ではあるが、女性に対して「痩せてなくてもいい」というポジティブなメッセージを送ったとして評価もされている。ノミネートされなかったのは残念だが、最終選考まで残ったのではないかと思う人も多いようだ。
菜食主義者の穏やかな性格で知られる大御所ミュージシャンのモービーは、今回の騒動についての突撃インタビューで、「おや、まだ最優秀ビデオ賞なんてやってるんだねぇ」と皮肉った後、「まっ、でも、ニッキーはミュージシャンとして収入があって、ファンもいて、2015年の今、アルバムを制作できている。こうやって彼女のことを話題にしているのも、彼女が成功したミュージシャンだからこそ、だよね。世界にいる99.99%のミュージシャンは、自分の曲を聞いてもらうことすらできずに苦労しているというのに」とコメント。ミュージシャンとして活躍できているのだから、ノミネートなんて気にする必要などないと優しいメッセージを送った。
とはいえ、これまでにもカニエ・ウェストがしつこく訴えてきた「音楽界における黒人差別」が変わらない現状に、黒人アーティストたちはうんざりしており、「気にしない」なんて平和な気持ちにはなれないのだろう。今後も、蒸し返されそうなこの騒動。本音を炸裂させるニッキーのTwitterからも、当分目が離せそうにない。