エレベーターが開いたら……スティーヴン・タイラーと、はぐれた愛犬の再会がドラマチック!
現在『Blue Army Tour』真っ最中の世界的ロックバンド「エアロスミス」。そのボーカリスト、スティーヴン・タイラーは行く先々でファンと交流している。来日した際には、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」に出没したり、路上ライブしていたバンドに飛び入り参加したりと、自由気ままに振る舞っているのだ。
そんなスティーヴンは先週、カナダのストリートに出没し、地元民の間で話題になっていた。13日には、散歩途中の公園に置かれているピアノで持ち歌の「Dream On」を弾き、偶然居合わせた地元民はびっくり。その後もバンクーバーで犬の散歩をしているところを複数の人たちに目撃された。話しかけられても、写真を撮りたいとお願いされても、嫌な顔せず笑顔で応じている。
このように、いつもご機嫌なスティーヴンなのだが、先週末、愛犬とはぐれてしまうという悲しいハプニングが発生。幸いなことにすぐ見つかったのだが、スティーヴンと愛犬との再会がドラマチックなもので、ネットで大きな話題となっている。
カナダの大手ニュースサイト「Global News」によると、7月18日、アルバータ州在住の不動産仲介業者ケン・モリソンと新妻のリッチェル・リーは、高級ホテル、ザ・フェアモント・ホテル・マクドナルドで結婚記念写真撮影を行っていた。撮影が終了し、ウェディングドレスとタキシードという姿でエレベーターに乗り込んだところ、小さな愛らしい犬がちょこんと乗っており、2人はビックリ。犬だけ乗っているという状況からして、飼い主とはぐれたと察した。2人は犬を抱き上げ、ホテルのスタッフに届けようと話し合いながらフロントの階のボタンを押した。エレベーターが到着し、扉が開いたところで2度目のサプライズ! なんと、スティーヴンが立っており、ご対面という形になったのである。スティーヴンは、「オーマイ・ゴッド! オレの犬を見つけてくれたんだね!」とシャウト。1匹だけでエレベーターに乗り込んだ冒険好きな犬は、スティーヴンの愛犬だったのだ。
スティーヴンは、ブッチ・キャシディという実在した強盗の名前をつけたヨークシャー・テリアと、ブッチの相棒だったサンダンス・キッドと名付けたミックス犬を飼っており、至るところに同行させている。過去のインタビューで、「ブッチとサンダンスは、薬物依存を克服する手助けをしてくれた大切な存在」と明かしており、「犬と語り合うんだ。(エアロスミスのリード・ギタリスト)ジョー(・ペリー)のソロギター、もっと大きい音でもいいんじゃないか? どう思う? とかね」「2匹は毎晩、オレの横で寝るんだ」とも告白。インスタグラムにもたびたび登場させ、ベッドで愛犬を抱きながら満面の笑みで「パパがラジオに出てるよ! ぎゃ~お!」とシャウトする動画も投稿するなど、たっぷりと愛情を注いでいるのはファンにはよく知られたことなのだ。
ケンとリッチェルも、「オーマイ・ゴッド! スティーヴン・タイラーじゃないか!」と大喜びし、15分ほど会話をしたそうだ。スティーヴンは笑顔で写真撮影にも応じ、2人は「とてもいい人だった。いい人過ぎる人だったよ!」と大感激していた。リッチェルは撮影した写真をFacebookに投稿し、「私たちにとって特別な日に、とても素敵な“おまけ”がついたのよ」と喜びのメッセージを添えた。ちなみに、スティーヴンとは、ハネムーンで行くハワイのマウイ島について話したとのこと。2人が滞在するホテルはスティーヴンの別荘の近くにあることが判明し、盛り上がったそうだ。
ケンは、「Global News」の取材に対して、スティーヴンを結婚披露宴に招待すればよかったと語り、その披露宴で招待客から地元の小児病院への寄付金を集めたと告白。スティーヴンの気さくさと犬への愛情を多くの人に知ってもらいたいと、写真を米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」に売り込み、寄付金に加えたとも明かした。
小さなニュースだが、「TMZ」のコメント欄には「いい話だな~」「スティーヴンと愛犬の劇的な再会だ。映画みたい」「スティーヴンをますます好きになったよ!」と好意的な声が寄せられている。
年老いて、孫にも恵まれ、表情が優しくなったと評判のスティーヴン。髪が長く、派手な柄のシャツを好み、老人男性特有の胸が少々膨らむという現象もあることから、「おばさんみたくなってきた」という声もあるが、好きなことを思うままにしている自然体のスティーヴンは、真のロッカーなのだろう。