カニエ・ウェストのフェス出演に反対するアンチが、妻キムのフ●ラ顔を旗にする嫌がらせ
先週末、イギリスで開催された世界最大級の野外ロックフェスティバル『グラストンベリー・フェスティバル』。世界各地で開催される野外フェスの中で最も規模が大きいといわれ、今年で45周年を迎える。
ところが、近年チケットセールスの不振が続き、2008年、同フェスはヒップホップ界の重鎮ジェイ・Zをヘッドライナーに抜てきした。口の悪いことで有名なロックバンド「オアシス」の元メンバー、ノエル・ギャラガーが「あり得ねぇ。ギターミュージックの伝統あるフェスなのによ」とディスり、賛同するロックファンたちが反対運動を展開。結局、ジェイのステージは大成功に終わったのだが、エレキギターを片手に登場するという配慮を見せ、ノエルの批判をネタに笑いをとったことから「意外に気が弱い」と話題となった。
その後、チケットセールスは回復したのだが、今年3月に再び同フェスのヘッドライナーに「ふざけんな!」という声が上がった。ヒップホップ界一のナルシスト、カニエ・ウェストが出場することが発表されたからだ。しかも、ジェイの時は「ロックじゃない」のが理由だったが、今回は「世界中の音楽ファンを侮辱する男」というのが理由。オンライン署名サイト「Change.org」では、カニエの出演反対運動が展開され、13万人を超える人が賛同した。
しかし署名運動もむなしくカニエの出場は変更されず、先週土曜日の6月27日夜、同フェスのヘッドライナーとしてステージに登場。いつもと変わらぬ「オレ様、カニエ様」的なステージを展開。「Stronger」を皮切りに、「Niggas in Paris」「All Day」「Jesus Walks」などを次々と披露し、最後にはクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を微妙な感じにカバー。「おまえら、今、この惑星に生きる最も素晴らしいロックスターを見てるんだぜ」と言い放つ、この上なくナルシストな迷言も忘れなかった。
だが、惑星一のロックスターなれど、スムーズにステージが進んだわけではなかった。カニエはパフォーマンス中、非常に不愉快な目に遭っていたのだ。
まず、「Black Skinhead」を熱唱中にマイクを手にした白人男性がステージに乱入。カニエは不快感丸出しにし、男はすぐに警備員に連れ去られていくというハプニングがあった。乱入したのはイギリスのコメディアンで、リー・ネルソンというキャラクターを演じているサイモン・ブロッドキン。彼はカニエが登場する前にTwitterで、「カニエにグラストンベリーのヘッドライナーをやらせるなって声があるから、手助けしようと思う」とツイート。カニエがイエス・キリストのジーザスと自分の名前を絡めて「イーザス」と名乗っているのを茶化し、「リーザス」とプリントしたTシャツを着て笑顔を見せる写真を公開した。
さらにカニエに対する嫌がらせが、妻で第二子妊娠中のキム・カーダシアンの顔写真がプリントされた大きな旗。同フェスでは、パフォーマンス中に観客がいくつもの大きな旗を振りなびかせるのが伝統となっているのだが、カニエのアンチが、キムを一躍有名にしたレイ・Jとの流出セックステープで、キムがレイのイチモツをおいしそうにくわえている写真をプリントしたどデカい旗を作り、カニエのパフォーマンス中になびかせたのだ。
この旗の写真はTwitterに投稿され、たちまち拡散される事態に。「セックステープ・フラッグはさすがにやりすぎ」「子どもだっているのに」と諌める意見が大半で、会場で見ていたであろうキムの気持ちを思うとやりきれないという声も上がった。しかし、わざわざ手間暇に金までかけてこんな旗を作りたくなるほど、カニエの出演を快く思っていないアンチがいたのも事実。
キムのセックステープのファンだったとウワサされているカニエだが、ステージでは強いライトを浴びて逆光になっていたため、セックステープ・フラッグを確認できたかは不明。さすがにやりすぎだと批判されているセックステープ・フラッグだが、今後、アンチの間ではやらないことを祈るのみである。