熊切あさ美、藤原紀香、国生さゆり――2015年上半期“芸能界の懲りないオンナ”ベスト3

　前の結婚では、格下とみなしていたお笑い芸人・陣内智則に浮気されて離婚する雪辱を味わっただけに、挽回したいという意気込みを感じるが、それよりも興味を惹かれるのが、相変わらずのスピリチュアルといった類への傾倒である。『バナナマンの独占密着！決断は金曜日』（フジテレビ系）で、誹謗中傷されることについてどう思うか尋ねられた紀香は、「あなたの運を、いっぱいもらっちゃっています」と述べた。「悪口を言った人から運をもらう」という意味だそうだ。紀香は前の結婚に気乗りしなかったが、焼きノリを貼ったみたいな眉毛の風水占い師に、「運命の人だ」と背中を押されて決めたと週刊誌で報道されたが、その結果離婚しても、まだ懲りずにそちらの世界を盲信できるのは、さすがである。

■第3位：国生さゆり
「有さんと呼んでいます」

国生さゆり公式プロフィールより

　またかよ。国生さゆりとお笑い芸人・メッセンジャー黒田（本名：黒田有）の熱愛発覚に、こう叫んだのは私だけではないはずだ。2度の離婚、長渕剛との不倫関係で知られる国生だが、今回の熱愛相手・黒田も含めて、4人の男性には2つの共通項がある。まず、4人中3人（前夫、長渕、黒田）が警察のお世話になっていることと、4人中2人（前夫と黒田）がおニャン子時代の国生のファンという点である。自分の熱烈なファンで、警察の御厄介になるようなやんちゃな男に、かしづいて｢さん付け｣したいというのは、ここまできたら一種の形式美である。懲りることなく、次のオトコも同じ路線を貫いてほしい。

番外編　懲りないオトコ部門：テリー伊藤
「このまま行ったら、裁判沙汰になりそう」

　当事者でもないのに、破局問題に揺れる熊切を執拗に罵倒するテリー伊藤。それはコメンテーターとしての見解というより、「明日は我が身」だからではないだろうか。テリーは長年の愛人の存在を週刊誌に報道されている。熊切が素直に別れてくれず、テレビで小出しに“愛之助は卑怯”エピソードを披露することは、「自分の愛人が熊切化して、同じことをされたらどうしよう」と、テリーの恐怖をかき立てているのではないか。「このまま行ったら、裁判沙汰になりそう」という発言は、熊切に「これ以上の暴露はやめろ」というニュアンスで語ったものだが、実は自分の不倫において最も恐れていることだとも言える。とりあえず言えるのは、有名人といわれる男性が綺麗に女性と別れたいなら、お金を払うのが一番ということだ。

仁科友里（にしな・ゆり）
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』（宙出版）でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。
ブログ「もさ子の女たるもの」