男友達・バカリズムにまでヤキモチを焼く、“サバサバ女”YOUの底なしの所有欲
バカリズムとは長年“友達”であるYOUは、サバサバしていて、性別を超越しているが故に、バカリズムいわく「僕がどんなAVを見ているのか、根ほり葉ほり聞いてくる」のだそうだ。そんな親しいバカリズムの「男友達が多い人を彼女にしたくない」という発言に、YOUと真木は驚きを隠さない。真木は「何で?」と1回発しただけだが、YOUは繰り返し「何で?」と叫ぶ。「男友達がいて、升野さん(※バカリズムの本名)を好きってことは、男友達がいない女より、余計枡野さんが好きだってことだよ」と、男友達のいない女より男友達の多い女の方が、バカリズムに対して“真剣”であることを力説するが、本人は「俺なんかよりも、男友達の方が魅力的に決まってる」と聞き入れない。
バカリズムが今後、YOUの嫌いなタイプの女と熱愛発覚したら、「あんまり連絡しない」「それを肴に真木よう子と一晩飲む」と毒を吐いて、バカリズムを笑わせたYOU。その後、冒頭のように「ヤキモチだから、誰と付き合っても大抵嫌なんです」と述べたが、これってバカリズムに対する軽い所有欲というやつではなかろうか。YOUが世間一般のイメージするサバサバ女なら、男友達が自分の好きでないタイプと付き合っても、「あっそう」で済むのではないだろうか。
男友達の定義、付き合い方は人により異なり、正解不正解もないわけだが、結局YOUはバカリズムも含めた「男友達」を「全部好き、全員ほしい」のではないだろうか。YOUは定期的に異なる男性との路チューを激写されており、その度に交際を否定しているが、これもまた「全員ほしい」願望の表れのように見える。
ぶりっ子は、女を敵に回して、いわば背水の陣で、男の人気を取りに行くが、サバサバは何にも企んでいないふりをして、たくさんのターゲットにそろそろと食指を伸ばす。だから筆者は、「サバサバが嫌だ」なんて言うつもりはない。
なぜなら、ある程度生きてみると、サバサバした女なんて、この世に1人も存在しないとわかるから。程度の差はあれ、いくつになっても、自分だけモテたい、チヤホヤされたい。それが女という生き物であることを、男がわかろうとしない。だから、サバサバ女は重宝される。それだけの話である。
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。
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