「バカに子育てできない」夫の言葉に傷ついた元モデル妻、一度きりの婚外セックスがもたらした地獄
結婚前に存分に恋愛をしてこなかった女性が婚外恋愛に走る例は少なくない。しかし筆者が聞いた限りだと、由香里さんは人並み以上にあらゆる男性との恋愛を謳歌し、今のご主人を選んだのだ。では、なぜ彼女は婚外恋愛への道を選んだのだろう?
「きっかけは、主人の些細な一言でした」
結婚してから2年、そろそろ30代が目前となった頃、由香里さんとご主人は「子作り」の話になったのだ。幼い頃から子どもが大好きだった由香里さんは、この不況の最中、収入面で問題のないご主人を選んだ理由の1つに「2人以上子どもがいても、十分な余裕がある」と思ったからだという。
「私の両親は35歳を過ぎてから私を産んだので、昔だったら高齢出産の部類ですよね。しかもひとりっこ。私は三十前に子どもが産みたい、最低2人は産んで、きょうだいが助け合える関係を築いてあげたいなって思っていたんです」
そう言った後、これまで見せていた由香里さんの華やかな表情は一転し、視線を落として呟くように言った。
「主人、テレビを見ながら笑って『お前みたいなバカが子育てなんてできるわけないだろ。綺麗なだけが取り柄なんだから』と言ったんですよ」
なんという腸が煮え返る言葉だろう。筆者が由香里さんの立場だとしたら、速攻でビンタを食らわせただろう。
「私だって、やれるものならやりたかったですよ! でも、できっこない……私、20代の頃からずっと『飼い主』を探していたんですもん」
その名を出せば誰もが「セレブ」だと認識する一頭地に一軒家を建て、専業主婦としてご主人を送り出し、迎える日々を過ごす由香里さん。料理教室、ヨガ、フラワーアレンジメント、ポーセラーツ……さまざまな趣味を持ち、毎日のようにあちこちで教養を得ようと活動していたが、由香里さんの心の隙間は埋まらなかった。
■夫から「予定表」「GPS」で管理される日々
「完全に、気の迷いでした」
当時を振り返って由香里さんは言った。彼女が婚外恋愛に足を踏み入れたのは半年前。相手は皮肉にも、ご主人と出席したとあるパーティで知り合った男性だった。
「主人のパートナーとして出席したので、主人が仕事の話をしているときには暇なんです。その日の私は機嫌が悪くて、会場の端っこにぽつんと座って、ブッフェでたくさん切ってもらった生ハムをお箸でつまみながら、赤ワインで流し込んでいたんです」