サイゾーウーマンコラム彼女が婚外恋愛に走った理由元カレと年1回の婚外恋愛をする主婦 コラム 【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由 元カレと年に一度だけのセックス――障がいを持つ子の母が語る、活力剤としての“婚外恋愛” 2015/03/29 21:00 婚外恋愛彼女が婚外恋愛に走った理由 (C)いしいのりえ 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃない? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。 婚外恋愛にはさまざまな形がある。毎日何通もメールをやりとりしてつながりを求めるカップルもいれば、月に一度のデート以外は一切連絡を取り合わないカップルもいる。それぞれのカップルが最も心地よいつながり方を模索するのが、婚外恋愛という関係を長続きさせる一番の秘訣なのだろう。 しかし、今回お話を聞いた秀美さん(仮名)のつながり方は、あまりにもあっさりしていて驚いてしまった。1年のうち、2人がつながるのはお互いの誕生日だけ。年末の彼の誕生日には、メールと短い電話でのやりとり、秀美さんの誕生日である桜の咲く頃には、1年ぶりに彼と会い、抱かれる。まるで織姫と彦星だ。 「彼と付き合い始めてから、私の年始は春になりました。年に一度彼と会って、一晩中抱かれて、『よし、今年もがんばるぞ』って思えるんです」 秀美さんは充足した微笑みを浮かべてそう言った。 ■子どもには障がいがあった…… 細身の体に柔らかい色のニットが似合う秀美さん。メイクは薄く、まっすぐな地毛はひとつに結ばれていて、ところどころに白髪も見える。一見、ごく一般的なアラフォーの専業主婦だが、一重のまぶたをゆっくりと伏せたり、質問の答えを考えるときに口元に指をあてる仕草など、女として“現役”だと感じさせる独特の色気を醸し出している。筆者がそう感想を述べると、秀美さんは照れたように「疲れているから、ぼんやりしているだけだと思いますよ」と笑ってみせた。 高校卒業後、美容部員として働き出し、最初に勤めたコスメメーカーでは、勤労5年目の23歳で店長となった秀美さん。努力が報われた結果だと思うが、秀美さんはかぶりを振る。 「人見知りなので、会社をコロコロ変えるのが苦手なだけなんです。趣味もこれといってありませんし……休みが平日だから友達と遊びに行くこともなく、休日はたいてい1人で映画を見に行っていました」 そこで知り合ったのが、今のご主人。映画鑑賞が趣味で、1日数館をハシゴするほどの映画オタクだそうだ。 「20代の頃は、私も主人のように1日に何館も映画館をハシゴしていました。そのうち、なんとなく顔を覚えて……この人も、映画の趣味が似てるんだなって感じたら、ちょっとうれしくなっちゃって」 123次のページ Amazon 『婚外恋愛に似たもの』 関連記事 「ブスと笑われ、恋愛はゲームの中だけ」の妻が、気持ちいいセックスを婚外恋愛に求めるワケアラサー“王子”とセックスした四十路の母ちゃんが語る、「不倫」が意味するもの“干支が同じ”上司とセックスした新卒男子、「恋愛でも不倫でもない」という地獄家庭を守るために「家庭外でセックスする」夫婦間セックスの葛藤に一石を投じるおしどり夫妻ご近所から“昼顔妻”とうわさされる美貌のアラフィフが、若い男とセックスを買い続けるワケ