川村元気、「本屋大賞」でゴマすり集票活動も……超低得点で“最下位”の大惨敗!!
全国の書店員が一番売りたい本を選ぶ「本屋大賞2015」が7日に発表され、上橋菜穂子の『鹿の王』上下巻(KADOKAWA)が大賞に決まった。この発表を受けて、出版業界内で大賞以上に話題に上っているのが、「票集めに必死だったのに大敗した川村元気」(書籍編集者)だという。
『億男』(マガジンハウス)でノミネートされた川村の結果は、10作中10位。獲得したのは、42.5点だった。9位の伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』(幻冬舎)でも131点と3ケタの中、川村のみ2ケタという結果。しかも50点以下という低い点数を叩き出したのは、投票者数が現在の3分の1しかいなかった2004年開催の第1回以来となった。
「川村は、本業の映画プロデューサーとしての腕を生かした宣伝活動がうまい。そのため、アイデアだけで文章力も中身もない小説でも、売り上げだけは好調なんです。今回も、『本屋大賞』ノミネートが決まった途端、川村は書店回りを始めました。本人はハッキリ『投票お願いします!』とまでは言わなかったそうですが、昨年10月発売の作品なのに、わざわざ今年に入ってから書店回りを再開するとは、『書店員へのゴマすり営業にしか見えない』と編集者間で評判になりました」(編集者)
「このままでは、川村に票が集まってしまうのでは……」と危惧する声もあったというが、それは杞憂に終わった。
「今回は川村のほかに集票活動をする作家がいなかったため、川村のあからさまなゴマすりは悪目立ちしており、普段は作家の来店を歓迎する書店員たちからも割と煙たがられていたそうです」(同)
近年では百田尚樹が“決起集会”という名の書店員接待を行うなど、集票合戦が過熱し、「売り場からベストセラーをつくる」という「本屋大賞」の意義は失われかけていた。
「川村の最下位には『出版界の良心が守られた!』と安堵の声が広がっています。おかしな方向に進んでいた『本屋大賞』ですが、今回は純粋な投票が行われたといえるでしょう」(同)
軌道修正された「本屋大賞」。このまま本来の意義を取り戻していってほしい。