ジャニーズアイドル誌、異例の「警告文」発表のウラ事情! 5誌一斉発表に至ったワケ
3月14日から16日にかけて、ジャニーズファンを中心にネット上ではこんな騒動が発生した。「明星」(集英社)、「WiNK UP」(ワニブックス)など、有名アイドル雑誌の公式Twitterアカウントが、ネット上に誌面の画像をネット上にアップする一般人に対して、一斉に警告を発信したのだ。その警告文の内容がほぼ同じだったことから、ファンの間では「ジャニーズからの要請か?」などと物議を醸している。
警告文をツイートしたのは、「明星」「WiNK UP」「duet」(ホーム社)「POTATO」(学研)、「ポポロ」(麻布台出版社)の5媒体。いずれも誌面の大半をジャニーズ事務所所属タレントが飾る、有名アイドル誌だ。警告文は、
「最近、雑誌に掲載されている写真および文章を、写真撮影やスキャン等を行ない、許諾なくツイッターで公開する行為が目立っております。これらの行為は著作権、肖像権等を侵害するものであり、場合によっては刑事罰が科され、あるいは損害賠償を請求される可能性があります。くれぐれもご注意ください。」
と、句読点の違いこそあれ完全に統一された内容だった。
「このツイート文はニュースサイトでも記事化されており、ファンの間で『なぜこのタイミングで?』『文言が同じなのが怖い』といった声であふれ返りました」(芸能ライター)
そこでサイゾーウーマンは、該当雑誌の編集部に取材を行い、ファンの疑問やツイートの真意について確かめた。
「近頃特に、個人のブログやTwitter上への無断転載が目立っており、全誌で協議を重ねて『注意文を発表しよう』という流れになりました。こちらから再三注意させていただいたにもかかわらず、転載を続ける方も多数見受けられるため、一斉アナウンスが必要という判断によるものです」
ツイートのタイミングに関しては「協議が成立したタイミングで、というだけの話です。例えばジャニーズさんからの要請があった、といった話ではなく、各誌とも自分たちの権利を守るために作成したもの」(同)。アイドル誌に限らず、かねてから雑誌や書籍の無断アップロードが問題化している、という背景もあるだけに「今回の警告により、少しでも無断転載が収まってくれれば」(同)と、各個人によるネット公開行為に歯止めを掛けたい意向を示した。
また別の編集部は「文言を統一したのは『その方が話題になるだろう』という意図もありました。うまく注意を引けたようで、こちらとしても手応えを感じていますね」と回答した。
確かに近頃では、発売前の誌面がSNS上にアップされているケースまで散見される。発売日が数日遅れてしまう地方在住のファン、また雑誌を手にすることも難しい海外在住のファンからすれば、貴重なデータとなるかもしれないが、記事の無断アップロードは完全な違法行為。罪の意識はなくとも、アップロードによって事件化や訴訟に巻き込まれるといった前例もあるだけに、軽い気持ちで犯罪に手を染めてしまうファンの意識が改善されることを祈りたい。