「怒って話し合いにならず」三船美佳の離婚裁判で飛び出した、“訝しい”高橋ジョージの主張
いよいよ始まった女優・三船美佳(32)とロック歌手・高橋ジョージ(56)の離婚裁判。別れたい妻と別れたくない夫。“おしどり夫婦”といわれた24歳差カップル――裁判に持ち込まれた離婚問題は、泥沼になってしまうのだろうか。
三船側が、「高橋との離婚」「長女の親権」を求めた今回の裁判。三船は、当初からいわれていた「モラルハラスメント」が、大きな離婚理由だったと主張した。「人間として価値がない」「オレがいないと生きられない」などと、高橋にいわれたという三船は、有効かどうかはわからないが、「モラハラ」に関する本『モラルハラスメントのすべて 夫の支配から逃れるための実践ガイド』(講談社)と『カウンセラーが語るモラルハラスメント』(晶文社)の2冊を証拠資料として提出した。
一方、4人の弁護士と出廷した高橋は、「親(同士)が一度も会わずに離婚するというのは、(10歳の)長女の心の傷になると思う。人を介してでも本人同士で話し合いたい。彼女は何度もそういう機会を設けたというけれど、離婚の話は一切していない」と語り、モラハラを否定した。
そんな高橋の裁判所前の記者会見の映像を、レギュラー出演する番組で見た三船は、笑顔で「できるだけ早く、いいかたち(離婚)で、そういう日を迎えられたらいい」と、サバサバと答えていた。担当弁護士も「120%戻る意思はないようです」と、三船の覚悟を伝えた。
離婚について「一度も話し合ったことはない」とする高橋だが、私は昨年2月に、2人の共通の友人を入れて話し合ったとある人物から聞いた。かなり長い時間をかけたそうだが、最終的に高橋が怒ってしまい、話し合いにならなかったという。結果、三船が離婚調停に持ち込んだ。世間は、妻が一方的に離婚を切り出し、「これで離婚が成立するのか」が争点と考えているようだが、問題は高橋が言う「長女にとって傷になる」という点である。
裁判が進めば、主張が大きく食い違う2人だけに、泥沼化は必至。家庭内の実情が公になれば、長女が学校でいじめられる原因にもなりかねない。本当に娘のことを思うなら、キレイに別れて、素敵な“父親像”を見せるべきではないのかと思ってしまう。そんな関係が続けば、「子はかすがい」という言葉があるように、夫婦には戻れなくても、いい関係が続けられると思うのだが。高橋の「愛している」という言葉が虚しい。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。