「ゴールインしなさそう」濱口優と南明奈カップルに見る、結婚をめぐる男女のすれ違い
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の芸能人>
「結婚なんて勢いだよ」北斗晶
『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、2月16日放送)
芸能人カップルの結婚(離婚)予想は私の趣味なわけだが、「この人たち、結婚はないだろう」と思っているのが、お笑い芸人・よゐこの濱口優とタレント・アッキーナこと南明奈である。
2人の交際が始まったのは、昨年の2月。アッキーナがブログで交際を発表、続いて、濱口も出演したテレビ番組で交際宣言した。18歳年下女性との熱愛もさることながら、濱口はここで「モテ男」の地位を確固たるものとしていく。取り立ててイケメンというわけでもなく、冠番組を何本も持っている芸人というわけでもないが、過去に小倉優子、本田みずほ、倉科カナなどきれいどころばかりを彼女にしている。
どうして濱口ばかりがモテるのか。加藤浩次はその理由を「抵抗なく女を褒める」と分析していた。確かに、濱口は褒め上手である。昨年放映された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、いつもとメイクを変えた大久保佳代子に気づいて、褒めることができるかという「ホメニズム選手権」という企画があったが、ナインティナイン・矢部浩之、加藤浩次はそれに気づきすらしなかったが、濱口はいつもとの違いに気付き、「いいんじゃない?」と褒めた。
「女性を褒めない」日本という国において、褒め上手はモテる原因となるだろうが、濱口がモテるのは、「女に我慢をさせないから」ではないかと私は思っている。
好きな人ができて、交際に至ると、女性は新たな「我慢」を背負う。髪を切ったことに気づいてもらえなくても、誕生日やクリスマスに仕事だから会えないと言われても(もしくはプレゼントをもらえなくても)、「気にしてないよ」と笑顔で言わなくてはならない。理由もなく愛されているのか不安になったり、浮気しているのではという妄想にさいなまれても、それを相手にぶつけては、別れが近くなるだけだ。好きだから相手に頼りたいのに、頼ると嫌われるのではないかというジレンマを女性は抱えている。
しかし、濱口は違う。「かわいい女の子に振り回されるの大好き」と本人が語るように、夜中でも彼女に会いに行く。次の日に朝早い仕事があっても、彼女が落ちつくまでそばにいる。イベントもサプライズも大好きと、メンタル的に至れりつくせりである。ストレスフルな女性芸能人たちが、濱口にはまっていくのも頷ける気がする。