元ジャニーズたちが語ったメリー喜多川「恐ろしい女傑」「営業能力は神業」「母親的な存在でした」
メリーさんを、母のように信頼していたというジャニーズたちの記述は多く、
<わたしにとってメリーさんは母親的な存在でした。仕事のことから私生活まで、メリーさんにはなんでも相談していました>
と江木俊夫が語れば、
<勝手な行動ばかりしていたアイドル時代だったが、そんな僕を叱ってくれたのは、いつもメリーさんだった>
と、豊川も言う。そして、複雑な家庭環境に育ったという光GENJIの諸星和己もまた、
<ジャニーズ事務所の副社長、メリーさんの中に母親的なものを求めてしまったのも、たぶんそんな俺の家庭環境がさせたのだろうと思う>(『くそ長〜いプロフィール』・主婦と生活社)
と、メリーさんを母のように慕い、また
<俺はメリーさんには、ジャニーさんと違って一目置いていた。俺に向かって発する言葉が的確なのだ。それにはいつも感心させられた>
と絶大な信頼を寄せる。そこは、あれだけ著書でジャニーズ事務所とジャニーさんをディスりまくった北公次だって、
<お世話になったメリーさんの前にでるとおれは何も言えなくなってしまった>(『光GENJIへ』・データハウス)
と、根底にはリスペクトがある。時に父であり、時に母であるメリーさん。そりゃ最強に決まっている。
諸星や大沢樹生、光GENJIのメンバーが脱退や解散の決意を告げに行くのもジャニーさんではなくメリーさん。
<辞めたいと告げたとき、メリーさんはそれほど驚かなかった。あんたのことだから、いつかはそう言うと思っていたとメリーさんは言った>(『くそ長〜いプロフィール』)
大沢もまた、
<俺が悩んでいることを一番最初に見抜いたのは、やっぱりメリーさんだった。俺が社長室にメリーさんを訪ねると、メリーさんは(やっと来たか)という表情を浮かべ>(『昨夜未明、大沢樹生が死にました…』)
2人ともなんだか恋人が別れ話を切り出すみたいな書きぶりでもある。マザコンというか、メリコンなのか、みんな。
そして、江木俊夫はメリーさんの存在の重要性について、こう書いている。
<ジャニーさんがいなければタレントは発掘されません。でも、メリーさんがいなければ、事務所の経営は成り立たないのです。とくに経営が困難な時期にこそ、実務的手腕をそなえているメリーさんの存在が必要不可欠といえるでしょう>
ジャニーさんとメリーさん。これからもますますお元気でありますよう。
(太田サトル)