「男を甘やかす」と「家事も完璧」女はセット、安彦&田房の「甘やかされ男」問題
結婚した後も、自分は家事労働の能力が低いってことを認められないんですよ、「自分は家事が好きじゃないのかもしれない」なんて、頭にも浮かびませんでした、そんなこと認めたってどうにもならない、だって「やんなきゃいけない」から。なぜなら「女」だから! できないのに、やろうとしてできなくて自爆(ヒステリー)、夫に指摘されるのがなぜか一番腹が立つ(ミステリー)、どうして私は女なのに家事ができないんだと自滅(ディスティニー)、そんな毎日がつい最近まで続きました!
やっと、「金を払う」ことを自分に許してみたんです。光熱費とか生活費を負担するだけなんですけど、それまではどうしても、折半とか恐ろしくてできなかったんですよ。「男に金があるところを見せてはいけない(働かなくなる!=家庭崩壊!=不幸!)」の呪いにかかってたんで。でも、ちゃんと考えてみたら、私が生活費ちょっと負担するくらいで夫が働かなくなるわけないんですよね……。それよりも家事やんなきゃって追い込みすぎて、心が鬼剃り状態でキーキー言いながらできないことをしようとするより、健康的なんですよね!
私も、男の人「かわいい」って思えないです。思いたくない!
出産1年目の時、「妻が子ども生んでんのにヘーヅラこいて、それまでとまったく同じ生活を送って育児しない男」がむかついてむかついて仕方なくて、自分ちの夫はやってるからいいとかそういう問題じゃない! って感じでめっちゃ怒ってたんですよ。今思うとあれは、私にとって出産1年目は、「男ってかわいい」の節目だったんだと思うんですよ。「まあ、そうは言っても男の人も大変だしさ」とか「バカでかわいいじゃん」とか「言ってもわかんないし」とか、そういう、いわゆる「女として一段階上の段差」に昇りたくなかったんですよ!
昇っちゃったら帰って来れなくなりそうっていうか、ある意味「おばさん」になることって感じがするんですよね。出産っていう男が絶対的に体験できないことをして、一気に男たちと遠くに離れた感じがあって、このままだとこれからは男との交流は、イケメンという見た目とか、バイブ的な部分だけ、みたいな感じになりそうでイヤだった。男の人を同じ人間として捉えたいんですよ。