保育園経営者が、わが子を学童保育に通わせてみて気づいたこと
あっという間に12月。娘の通う小学校ではインフルエンザで学級閉鎖になったこともあり、働くお母さんたちは想定外のことで困っているようです。そんな時に、心強いのが学童保育。駒沢の森こども園でも学童のお預かりをしているのですが、娘に「今度の冬休みは、キッズベース(東急グループの学童)に行ってみる?」と聞くと、「行きたい! 行きたい! 今日見学に行く」と言い出し、早速、見に行くことにしました。
「キッズベースキャンプ」は東急沿線を中心に開設されていて、娘の学校の友だちも通っています。「家業じゃない園に通いたいのか!!!」と思いつつ、私自身、娘を通して学童保育について学びたいので興味津々です。
通学時の乗り換え駅にあり、友だちも通っているという園に電話をすると、金曜日以外は預けられるとのことでした。普段は週2&長期休みに利用希望なので、金曜日がダメでもなんとかなります。春からは私の母が同居するし(まもなく親孝行邸が竣工します!)、長期休み以外は私が早く仕事から帰れば問題はありません。
なので、軽い気持ちで見学に行きました。入るなり、友だちを発見。私が説明を聞いている間、娘は友だちと遊びつつ、違う子とも話しているじゃないですか。保育園と大きく違うのは、調理室の仕切りがない、おやつは市販のもの、定員は超えてないにもかかわらず圧倒される子どもの数、です。「コーチ」と呼ばれる先生の数は多いので人手不足ではありませんが、スペースに対する子どもの人数が保育園に比べて多いように感じます。ですが、ここは学童。東京都の監査が入るわけではないので、あくまでも学習塾の栄光ゼミナールやABCクッキングスタジオのような感覚で、親が受け止めればいいのだと思います。
子どもの数が多いことが気になりましたが、子どもたちはみな楽しそうで、なぜかどんどん私に話しかけてきます。保育園を経営し始めてから、知らない子どもに懐かれます(笑)。その中で、「私はミール(夕飯)食べて帰るんだよ。学校は○○(私立)で家は○○だよ」と話している子がいました。公立小学校の子は学校の近くに学童があるので、キッズベースキャンプ利用者は私立小の子が多いみたいです。境遇が同じだと宿題も多いだろうと思ったのと、固定の予約日以外でも空いていれば受け入れてくれること、基本時間が13~19時までで最大22時まで延長でき、長期休みは8時半から預けられること。なにより娘が「まだ帰りたくない!」と言い出して、見学の当日に流れで体験して、「楽しかった!」というので、通うことにしてみました。一瞬で子どものハートをわしづかみされた感じです。
平日は入室して、すぐ宿題→おやつ→遊び→キッズミーティング(帰りの会)という流れで、朝からの日はお散歩に行くみたいです。娘いわく、「友だちと宿題やりたいし、学校以外の友だちも欲しい、おばあちゃんが家にいるとか、そういう問題じゃなくて行きたい」「家がこまもり(駒沢の森こども園の略)やってるから、ほかのとこに行きたいって言えなかった」とのことでした。「これからはおばあちゃんがいるので安心」と勝手に思っていたけど、子どもは子どもでやりたいことがあることに驚きました。通学で往復3時間も掛かっているので、早く家で休ませてあげたいと思ってわざわざ仕事を早帰りしていたのに、子ども自身はありがた迷惑だった模様……。うーん、子育ては毎日手探りですね。
■保育園経営と学童経営は違う
我が駒沢の森こども園も、子どもが増えれば学童専任のコーチを雇い、保育園の2階を借りて、学童スペースを作ることもできます。でもやっぱり、餅屋は餅屋。学童専門だからできることがあるのですよね。そしてまた大手の強みで、駅近(駅ビルにもあります)に開設できるわけで、駒沢の森こども園の最寄り駅である、東急東横線・都立大学駅近くにもキッズベースキャンプは開設されています。