25万円プラン完売の松任谷由実、最安値はあの毒舌タレント!? 芸能人のディナーショー事情
年末が近づき、今年も“クリスマスディナーショー”の話題を目にするようになってきた。かつては『NHK紅白歌合戦』などと同様、若手歌手や芸人のあこがれの1つといわれたディナーショーだが、現在でも「集客さえ達成すれば、これほどコストパフォーマンスに優れた営業はない」(芸能プロ関係者)という。今回は主催者側の焦点となる“チケット代”に焦点を絞って、各ショーを比較してみた。
今年の各ディナーショーの情報を集めてみると、高額チケット代のトップツーは矢沢永吉、そして今年初参戦という松任谷由実の6万円だった。
「矢沢といえばCDやチケット代以上に、タオルなどのグッズ販売で巨万の富を築いた『ビジネスマン』。チケットは抽選のみとあって、熱心なファンがいる限り、この設定が揺らぐこともないでしょう。一方の松任谷は、昨年から夫・松任谷正隆の脚本・演出で舞台出演も行っていますが、CD業界の不振もあってか、このタイミングでの高額参戦となるとどうしてもフトコロ事情が心配されますね。しかし宿泊がセットになった25万円のプレミアムチケットまで完売とあって、やはりユーミン強しといったところですが」(芸能ライター)
また金額設定はほどほどながら、注目を集めそうなのが広瀬香美だ。
「2012年、仙台での公演が600席に対して2万9,000円のチケットが30枚しか売れず、中止になったと報じられた広瀬香美ですが、今年は岐阜県・飛騨高山温泉のホテルで、SS席3万円~A席2万8,000円という強気の設定です。昨年開催されたディナーショーは、都内ライブハウスで1日2公演のみでしたが、今年は公演数も2日間とリベンジを狙っているようですが、発売から2カ月でいまだに完売していないのは少々気になります」(同)
ジリ貧の芸能活動が伝えられている酒井法子も、昨年に引き続きディナーショーを開催。昨年より3,000円アップの2万8,000円という価格で勝負に出るようだ。
「昨年は、オフコース小田というモノマネタレントとともにディナーショーを行いましたが、今年はピンでのステージとなっています。酒井の場合、やはり薬物事件の印象が尾を引いており、スポンサーが付きにくく、表立った芸能活動ができない状況で、昨年は会場となったホテルのサイトに『※◯◯ホテルの主催ではありません』との注意書きもありました。ただ、2万8,000円という価格を見ると、酒井サイドの『安売りはしないぞ』という意識が見えますね」(同)
さらに大御所タレントではないものの、自らの“芸”を生かしたディナーショーを開催するのが、速水もこみち。日本テレビ系『ZIP!』内の人気コーナー「MOCO’Sキッチン」での大ブレーク、またオリーブオイルなどのプロデュース商品がバカ売れと、もはや“料理人”となりつつある。
「速水のディナーショーは、お手頃価格の1万8,000円。チケットは即日完売したと伝えられていますが、歌やトークではなくディナーの部分がメインというのは、川越達也シェフ以来の“変わり種”。また同じく2万円とお手頃価格の壇蜜は、本人のパフォーマンスがメインであるのは明らかですが、チケットはまだ完売には至っていません」(同)
ちなみに探す限りの有名芸能人によるディナーショーで、最安値の者はというと……。
「1万2,000円の坂上忍ですね。1年間で得た給料の残り全てを競艇につぎ込むと公言している坂上だけに、最後の“種銭稼ぎ”でしょうか。発売から1カ月でまだ空席があるようですが、この金額設定はなかなか見ることはないだけに、料理代とトーク代がどんなバランスなのか、気になるところです」(同)
強気の価格設定から衝撃のディスカウントまで三者三様だが、ある芸能プロ関係者はディナーショー商戦についてこう解説する。
「芸能人によるディナーショーといえば、松田聖子や郷ひろみ、近藤真彦といった大御所歌手の“ファンサービスの場”とも見られがちでしたが、近頃では若手タレントの参入も珍しくない。要は一定数のチケットさえ捌ければ成立するので、ローリスクローリターンも難しい話ではないんです。また参加人数はコンサートなどと比べればグッと少なくなり、また告知やチケット流通に関しても自ら賄うことも可能であり、パチンコ営業のように手軽かつ手っ取り早く、売り上げから収益につながる“優秀な芸能活動”といえます」
果たして年末芸能界の大商戦に、勝利の笑みを浮かべるのは……?