ナチスを連想させるN・ミナージュの新曲MV、米最大のユダヤ人団体が声明を発表する事態に!
10日には、「反ユダヤ主義と合法的に対決する」ことを目的に立ち上げられた、アメリカ最大のユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟」が、「このMVはナチスを連想させるもので、とても残念。遺憾に感じる」という声明を発表。「このMV制作に関わった人が、誰一人として止めなかったことも問題だ」と憤りを露わにし、大手メディアもこれを報道した。
この「名誉毀損防止同盟」の声明に、さすがのニッキーも焦ったのか、11日にTwitterで「『Only』のMVを制作してくれたアーテイストは、カートゥーン・ネットワークで放送されている人気アニメ『メタロカリプス』と、映画『シン・シティ』をイメージしたの」と弁解し、「プロデューサーとMVの責任者(アタシの親友でビデオグラファーのA・ルーカスね)も、実はユダヤ人なのよ」とユダヤ人が制作に深く関わっていることをアピール。そして、「アタシのコンセプトじゃないけど、一部の方に不快な思いをさせてしまったことに対して謝罪するわ。責任はアタシにあります。アタシのアートの中で、ナチスを容赦することなんてあり得ないもの」と、自分も傷ついているけど責任はしっかり負うと潔く断言した。
ニッキー本人が謝罪声明を出すことで事態の終結を図ろうとしたが、ネット上での論議はヒートアップする一方。「リリックは聞くに堪えないほどひどいし、MVも最悪」「なんでナチスのイメージを使うのか理解できない」「黒人が持つコンプレックスが、こういう形で現れたんだ」「ナチスがクールという印象を若い子たちに与える。危険だ」と激しく批判する声や、「自分はユダヤ系だけど、別になんとも思わない。敏感に反応しすぎ」「ナチスなんて過去のもの。大げさに騒ぎすぎ」と擁護する声、そして「まぁ、ニッキーの存在自体が不愉快って人もいるんだし、こんな批判、本人は屁とも思ってないだろ」など、さまざまな意見が飛び交っている。
ニッキーだが、早々と気持ちを入れ替え、Twitterやインスタグラムに自身が17歳の頃の写真を公開して、ファンたちと大盛り上がりしている。映画『The Other Woman』で女優デビューを果たしたり、ヨーロッパ最大の音楽祭『2014 MTV EMA』のホストを務めたりと精力的に活動する彼女が、こんなことでクヨクヨするわけなどないのだ。良くも悪くもハチャメチャな話題を振りまき続けるニッキー・ミナージュから、これからも目が離せそうにない。