ナチスを連想させるN・ミナージュの新曲MV、米最大のユダヤ人団体が声明を発表する事態に!
今、最も勢いのある女性ラッパー、ニッキー・ミナージュ。巨尻をぶりぶり振りまくった「Anaconda(アナコンダ)」のミュージックビデオ(以下、MV)が、「下品すぎる」「こういうMVのせいで女性が軽く見られることになる」とバッシングの対象となったばかりだが、本人は「自慢の巨尻だし」と余裕しゃくしゃく。ドレイクとヤリまくっているというウワサや巨尻整形疑惑噴出もなんのそので、ドヤ顔を崩さず、行く先々でダイナマイトボディをひけらかしてきた。
しかし、そんなニッキーも次から次へと噴き出してくる根も葉もないウワサには心底ムカついていたようで、10月28日にリリースしたニューシングル「Only」では、「(リル・)ウェインとファックしたことないし/ドレイクともファックしたことないし」「ケツがフェイクとか心配だってぇ!?」と、アンチやゴシッパーをディスりまくり。このシングルは、12月に発売予定のサードアルバム『The Pink Print』に収録されている曲で、クリス・ブラウンやドレイク、リル・ウェインがフィーチャリングされているハードコアな作品。シングルのカバーはアメコミ風に描かれた、スーツ姿のリル・ウェイン、司祭のドレイク、サングラスにピチピチのボディスーツを着たニッキーの絵で、ダークな雰囲気を漂わせている。
ビルボードホット100では初登場54位、デジタル・ソング・チャートでは初週6位で7万6,000ダウンロードとイマイチな「Only」だが、ここにきて大きな注目を集めている。先日公開されたアニメーションタッチのMVが、悪名高きナチス・ドイツを連想させる仕上がりとなっているからだ。
問題となっている「Only」のMVは、赤地に白い円を描き、その中に「YM」と書かれた巨大な旗を左右に垂らした舞台で、黒のボディスーツにサングラスをかけたニッキーがイスに座り、両端には悪魔崇拝者をイメージさせるようなフード付きの黒いガウンをかぶった男2人が立つ、というシーンからスタートする。ニッキーの前には大勢の兵士たちが立ち並んでおり、戦車なども並べられているレッドカーペットをニッキーは巨尻と巨乳を揺らしながら歩いていく。
クリスはナチス親衛隊を連想させるような軍服を着ており、ドレイクは司祭、ウェインはスーツ姿で登場。「赤地に白い円、その中に逆卍を描いたナチス・ドイツの国旗」をパクったとしか思えない“YMの旗”が頻繁にフラッシュされる。ちなみに、「YM」はリルが立ち上げたレーベルでニッキーが所属している、ヤング・マネー・エンターテインメントのことだ。
MV後半には戦車が発砲したり、戦闘機が飛び交ったり、ミサイルが飛んできて街を破壊したりというシーンが登場し、ガスマスクもフラッシュされる。「Only」自体はシンプルなビートにハードコアなリリックという、特に珍しくない作品なのだが、このMVには「最初から最後まで、独裁者アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツを連想させる」「ユダヤ人を侮辱している。神経を逆なでするような、常識を疑うような作品」という批判の声が殺到。Twitterなどを中心にバッシングの嵐が巻き起こった。