サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「DRESS」婚活漫画に見る自尊心 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「DRESS」12月号 大泉洋似の男にヤり捨てられて……アラフォー婚活漫画に見る「DRESS」の自尊心 2014/11/16 16:00 女性誌速攻レビューDRESS 「DRESS」2014年12月号(幻冬舎) 今月号の「DRESS」(幻冬舎)は、「ミヤケマイの贅沢必需品図鑑」「贅沢必需品の原点と現在」と、「贅沢必需品」というニューワードを引っ下げたアート特集で、知的で教養のあるステキなアラフォーを狙っているようです。白洲正子先生を師匠と仰ぐ、おハイソな「和楽」(小学館) の匂いがしました。 <トピック> ◎ミヤケマイの贅沢必需品図鑑 ◎贅沢必需品の原点と現在 ◎進藤やす子40歳 婚活人生泣き笑いゲーム ■米倉涼子が無理矢理すぎる取材に挑戦 「贅沢必需品の原点と現在」は、米倉涼子さんが、佐賀県の有田に行って来ました、という旅行記です。有田焼きの工房とレクサスを試乗した上で、その工場を見学しています。有田焼きとレクサスの組み合わせもかなり謎ですが、「レクサスの工場は柿右衛門の工房とちょっと似ていました」って、米倉さん、大丈夫ですか。「柿右衛門もレクサスも、日本の九州から海外に出て行って世界を舞台に堂々と勝負をしている」とか言っていますが、そんなものほかにもたくさんあるでしょう。なぜこの2つをわざわざ取り上げたのでしょうか。 この直前のページは「ミヤケマイの贅沢必需品図鑑」として、彼女流のアートとの暮らしぶりコラムが10ページにわたって紹介されています。和の小物がメインの内容だったのに、またしても最後に突然「いいよね」とレクサスが取り上げられているので、 今月号はレクサスから出稿してもらっていたのかなと簡単に想像できます。にしても、もう少しうまくできなかったんですかね、有田焼きとレクサス。 ■アラフォーの代表(?)のトホホ婚活記 今月号から「1年限定で(婚活を)がんばる」という目標を掲げた、イラストレーター・進藤やす子さんのエッセイ漫画連載「進藤やす子40歳 婚活人生泣き笑いゲーム」が始まりました。婚活実況中継マンガといえば、『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』(新書館)や『100回お見合いしたヲタ女子の婚活記』(宙出版)ほか、人気婚活エッセイがものがすでに数年前から出ているので、二番煎じ三番煎じの感が否めません。しかも、この連載には、『100回お見合いした~』で使われていた、「エリートイケメン一本釣り」という釣りキチ三平のパロディまで見受けられ、やはりどうにも既視感しかない。そしてこのマンガ、ぶっちゃけ「ものすごく気持ちが悪かった」のです。 123次のページ Amazon 『DRESS(ドレス)2014年 12月号 [雑誌]』 関連記事 なぜ「DRESS」は叩かれてしまうのか? アラフォーがオシャレをする意味を考える結婚、妊娠・出産が基準? 女を置いてけぼりにする、「DRESS」女の賞味期限問題若い女性の専業主婦願望を嘆く「DRESS」、一方で男ウケファッションに血眼の矛盾「DRESS」のアラフォー婚活相談、「ごもっとも」回答が読者に響かない理由創刊1周年の「DRESS」、結局「DRESSな女」とは何だったのか?