2度目の死亡説が流れたマコーレ・カルキン、SNSで皮肉たっぷりに生存証明
子役を引退してから20年たつ今なお“世界で最も有名な子役の一人”と認知されているマコーレー・カルキン(34)。今年4月に死亡説が流れ、早とちりしたファンが追悼サイトを立ち上げてネットを騒然とさせたが、11月8日に再び死亡説が流れた。
報じたのは、アメリカ大手ニュース専門局『MSNBC』の名をつけた、「msnbc.website」という偽サイトで、「人気コメディ映画『ホーム・アローン』シリーズのケビン・マカリスター役で知られるマコーレー・カルキンが、死亡しているのが発見された。享年34。複数の未確認報道によると、7日午後、ニューヨーク市警察はカルキンの家族から様子を確認してきてほしいとの要請を受け、マンハッタンにあるカルキンの自宅マンションに急行。そこでカルキンの遺体を発見した」と、もっともらしく報道。「マンションはカルキンのものであるという証言は取れているが、警察はまだ遺体の身元を公表していない」「マンハッタン警察のジェームズ・パターソン刑事は、“マンション内はとてもきれいで争ったあとはなく、暴行や殺人などの可能性は低い。検視の結果を待ち、死因を特定することになる”とコメントしている」と淡々と伝え、ネットユーザーたちを騙した。
偽記事は続けて、「1980年8月26日生まれのカルキンは4歳で演劇を始め、子役全盛期には、第二のシャーリー・テンプルとまでたたえられた」とマコーレーを軽く紹介し、「新しい情報が入り次第、続報をお伝えする」という臨場感あふれる言葉で締めた。この情報は、FacebookやTwitterを中心とするSNSでたちまち拡散され、ネット上には「とうとう死んだか!」「オーバードーズ(薬の過剰摂取)らしい」「つらい人生だった……どうぞ安らかに」と追悼の言葉が並んだ。
しかし死亡説が流れた日、バンド「The Pizza Underground」のライブを行っていたマコーレーは、バンド仲間と、“死亡した社長を連れまわし生きてるふりをさせる”という名作コメディ『バーニーズ あぶない!? ウィークエンド』(1989)のシーンを再現した写真をTwitterや写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿。もちろん死人役はマコーレーで、死亡説を大いに皮肉り、ファンに「生きてるよ」「騙されないで~」というメッセージを発信した。
クリスマスの定番映画として絶大なる人気を誇る『ホーム・アローン』(90)&『ホーム・アローン2』(92)で主役を演じ、頬に両手を当てて「あー!」と叫ぶ愛らしい表情で世界中を虜にしたマコーレー。マイケル・ジャクソンの親友としても知られ、94年に主演した『リッチー・リッチ』のギャラは当時6億円と破格の額で、まさに天下無敵の子役人生を謳歌してきた。