サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」矢口真里が“無頼”になれなかったワケ コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み隔週報」 「浮気常習犯」とみなされた矢口真里が、“女無頼”キャラになれなかったワケ 2014/11/02 15:00 矢口真里女のためのテレビ深読み隔週報 とはいっても、矢口は相当分が悪い。男は、女の思う何倍も“浮気する女”が嫌いという事実は、各ワイドショーのコメンテーターの発言に表れている。『ワイドナショー』(フジテレビ系)において、ヒロミは「1年半も休む必要はなかった」「芸能界は、真面目な人が入る世界じゃない」と、基本的には矢口を擁護したが、「この男の子だけは、大事にした方がいいと思うよ」とも発言した。「だけ」という強調の言葉は、非常に意味深である。ヒロミの中では、矢口はほかの男は大事にしてこなかっただろうが、この男「だけ」は大事にすべきというふうに、矢口=浮気を繰り返してきた常習犯という認識を、勝手に作り上げているのである。 矢口=浮気者という認識は、「味方」である宮根からも感じられる。宮根は矢口を持ち上げる一方で、脈絡なく、冒頭のように「昔からヤンチャやったやろ? そうやろな」と発言した。擁護するふりをしておきながら、宮根もまた矢口を根っからの浮気者と勝手にみなしている。2年前、宮根は隠し子の存在を週刊誌にすっぱ抜かれたことがある。つまり、宮根は立派な浮気者なわけだが、女の浮気には、否定的なのである。奇しくも宮根とヒロミは「今度、こういうこと(浮気)があった時」と仮定して話をしていたが、一度浮気する女はずっと浮気者という図式を、男が根強く持っていることもわかる。 ところで、芸能界に「女無頼キャラ」はいないと思う。「奔放な男性関係」と言えば、遠野なぎこが思い浮かぶが、彼女は無頼というより、精神的に不安定な人という方が正しいだろう。つまり、男出入りが激しいだけでは「無頼」にはなれないのだ。それでは、「女無頼」になるための条件とは何か。それは毎月、定収入をもたらす夫を持たず、かつ子どもを複数持ち、子どもを心から愛すことなのではないか。非常識な行動や、激しい男性関係は、深い子どもへの愛で相殺される。世間から、あんなことしてきたけど、すごく子どもをかわいがっていて、女一人で子どもを育てて偉いと思われる。それが「愛される無頼」の条件ではないだろうか。 無頼を目指すにしても、また単なる火遊びにしても、この世の中では女の浮気は代償が大きい。とにかくバレないように注意していただきたいものである。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。 ブログ「もさ子の女たるもの」 前のページ12 最終更新:2015/02/10 17:25 Amazon 『青春 僕/青春 俺』 矢口真里に道徳教わる気もハナからなかったけれど 関連記事 “ショーパン”こと生野陽子アナに見る、社内結婚が働きたい女にお得に働くワケ大江麻理子アナ“家事してない発言”に宿った、彼女がとんでもないタマであるゆえん元AKB48の夫・アレクサンダーが、「日本一素晴らしいヒモ 」である理由とは?元フィギュアスケーター・鈴木明子、母にとっての完璧な娘が陥る“恋愛”の落とし穴“自称ブス”の自虐女・菜々緒が、「ビジネスブス」であること決定づけた瞬間 次の記事 思考を上手に切りわける「ar」の賢さ >