カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「AneCan」11月号

ブログ&自撮り好き、手料理で“自分アゲ”! 「AneCan」のゴールは“藤原紀香”説浮上

2014/10/27 21:00
「AneCan」11月号(小学館)

 「こなれカジュアル旋風の夏を経て、レディな秋がやってきます!」と、レディを標榜する「AneCan」(小学館)が“脱・こなれ”の原点回帰を堂々宣言した先月号。そしてやって来ました11月号(今月号)。どんなレディで勝負をかけてくるかと思いきや、「PLSTもレディ化! こなれスカート15コーデ公開!」と、こなれ特集が早速組まれていました~。先月号の「こなれカジュアル? いたしません!!」といった発言はどこ吹く風です。これぞまさに、女心と秋の空。この身軽さ、毎度のことながらあっぱれでございます。

<トピックス>
◎宣言!きれいなお姉さんってこういうこと!
◎LADYの肖像 vol.7米倉涼子
◎ワインに合う料理 平日夜は10分レシピ、休日はご自慢レシピ

■アラサーを分断する米倉涼子と藤原紀香

 「AneCan」が今一番気になる女性をクローズアップするという連載「LADYの肖像」。今月号は、3シリーズ目に突入した『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が絶好調な米倉涼子です。4ページにわたり、アラサー時代にどのような気持ちで生きてきたのか、そしてこれからどう生きていきたいのかを熱く語っています。アラサー時代は、同じく「CanCam」出身の藤原紀香と「スタイル、美貌ともに抜群」なキャラが被っていたせいか、何かと比較されていました。そして、紀香の方が一歩売れていたように思いますが、今や形勢逆転の様子。何が分岐点になったのでしょう。アラサーの過ごし方? 男? アネサーとして大変気になるところです。
 
 米倉涼子は語っています。「35歳くらいまでは常に目標があって、バリバリ働いて、男の人に馬鹿にされない人種でありたかった。(途中省略)がむしゃらに突き進むことに満足できたからこそ、今になって女として、レディ度をどんどん上げていかなきゃいけないと自分に言い聞かせています」「今までは、女を武器にして生きるのが正直嫌だったし、誰かを頼ることを避けちゃっていましたが、拒否していた分、これからはときに男性を頼ったり、甘えたりしていきたい。それと、子どもを産むと母性が生まれてくるのかなと勝手に思ったりもしています。だからってわけじゃないけど、結婚願望がすごくあって、今日にでもしたいくらいですね(ハート)」と。突然の結婚願望の話に驚きましたが、アラサー時代は想像通りがむしゃらに仕事をする生活だったのだなぁと納得。
 
 ところで「AneCan」には、他女性ファッション誌と同じく、毎月専属モデルがストーリー仕立てで、1カ月コーディネートをする企画があります。しかし、リアルアラサーにありがちな「結婚を焦ってる!」「てゆーか、結婚以前に男ほっしーーーい!」といったストーリーは「AneCan」には皆無です。今月号の1カ月コーディネートでももちろん、半年彼がいなかったけど合コンで出会ったインテリアデザイナーと1カ月の最終日には同じ気持ち(好き)だってことを確認(ハート)。誌面には、1カ月の間に「結婚した~い!」や「プロポーズさせた~い!」といったワードを見かけることがありません。あくまでも恋人と別れても半年くらいで自然に彼ができて、何年か付き合っている恋人には30歳を機にプロポーズもされちゃう、といった常に順風満帆なストーリーが前提の誌面です。

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