「腕が腫れて服が着られない」さとう珠緒の裁判でわかった“美容整形”広告塔仕事の落とし穴
さとう珠緒が巻き込まれた古巣事務所との金銭トラブル裁判を、「女性自身」(光文社)と「週刊新潮」(週刊新潮)が報じている。さとうは、デビュー当時より所属していた事務所の社長に、借金約1,000万円と、土壇場になってキャンセルしてしまったという美容整形の仕事に関する違約金約1,8000万円を合わせた、約3,000万円の損害賠償等を請求されているという。
さとうは5日、被告として自ら東京地裁の法廷に立ち、証言を行った。原告である社長は、かねてから金銭にまつわるトラブルが報じられていた。
「さとう本人の弁では、顔のリフトアップ、さらに全身麻酔で二の腕の脂肪吸引を受けたそうです。この様子はテレビ番組で紹介されることが決まっていたものの、翌日腕がパンパンに腫れ上がってしまい、洋服も着られず、寝返りすら打てない状態だったとか。さとうは『人様に勧めるべきものじゃない』と訴えるも、事務所サイドは『仕事だからしょうがない』と聞き入れなかったといいます」(芸能ライター)
こうしてさとうは、なかば強引に出演をキャンセルしたため、ついには裁判沙汰に発展してしまったようだ。かつては完全な“タブー”扱いだった整形だが、昨今の芸能界ではオープンになりつつある。ある美容外科のオフィシャルサイトには、ざわちんがヒアルロン酸注射を受けたことについてのインタビューも掲載されている。
「『生きたフランス人形になるため』と全身整形を公言するヴァニラも、美容外科の広告塔になっているし、元『あいのり』(フジテレビ系)メンバーの木村まみは、自らブログで『整形しました』と、病院名とともに体験記をアップしている。近頃では代理店を飛び越えて、芸能プロに直接広告依頼を持ちかけるような病院も増えているようです。今後もより、芸能人を使った整形PRは浸透していくはずですよ」(芸能プロ関係者)
しかしさとうの場合は、腕が腫れ上がるといった明らかな整形による被害に遭ってしまっている。
「美容整形の広告塔に払われるギャラはかなり高額。だからといって、そういった仕事を一度でもしてしまえば、今後化粧品などほかの美容に関するCMに出演することはほぼ不可能となります。芸能活動が低迷していたさとうにとって、美容外科に関係した仕事は“最後の切り札”だったのでしょう。私は芸能プロ関係者ですが、タレント当人が嫌がり、かつケガまで負わされた状態でも出演を強制した事務所側に、まったく否がないとは言えないと思いますよ」(同)
一時期は「ぷんぷん」のぶりっこキャラで売れっ子だったさとうだが、身を持って美容整形と芸能界の“裏側”を世に知らしめたようだ。