清原亜希、江角マキコ、市川海老蔵――芸能界に横たわる“名門”“ママ友”への欲望
そして実は2位の海老蔵記事も江角問題と大きな関係がある。海老蔵の息子・勧玄クンは1歳半だ。次代プリンスとしてすくすく育つ姿は海老蔵のブログで公開され、女性たちに大人気だ。確かに超かわいい。長女の顔は隠されているが、長男は歌舞伎界を背負うプリンスだから顔出しオッケーという点も見逃せない。
そんな勧玄クンはすでに英才教育を施されているらしい。歌舞伎だけでなく、お受験も。勧玄クンはお受験に特化した超セレブ託児所に通っている。年間200万円以上かかるという至れり尽くせりのお受験“予備校”だ。お姉ちゃんの長女は通っていないというから、やはり歌舞伎界は男尊女卑でもある。松たか子や寺島しのぶがそうであったように、歌舞伎界に生まれた女の子にありがちな女性格差の“いじけ”が長女にも出ないかと心配だが、それは後々の話。
問題は他でもない。海老蔵がお受験にこだわる理由だ。「週女」によるとそれは驚くべきものだった。今回初めて知ったが、海老蔵の父親である故・團十郎は青山学院高等部を卒業しているのだそうだ。そして海老蔵もまた高校の時に青学に通っていたが、留年が決定し、辞めて芸能人の多く通う堀越高校に編入した。そのことがコンプレックスになり、是が非でも息子を青学に―――。
この辺の感覚はセレブでないのでよくわからないが、父親も卒業し、自分も一度は通った青学に息子も“三代目”として入学させたいということだ。もし無事に合格すれば、江角家や清原家と違って祖父も父も青学。しかもオウチは歌舞伎界の名門。よって麻央ママは、カースト上位決定である。
いやな世界だね。しかしママ友いじめやカーストが話題になっている中、今回の記事は海老蔵の名門への執念、上流階級の怖さ、ママカーストが構築される根源という意味でも面白いものだった。
そして最後もママ友。元祖・江角マキコ登場である。
ママ友いじめ問題で、江角は娘を青学から転校させた。行き先はインターナショナル校。多くの人があこがれるインターに速攻で転校させられる江角の力はすごいが、娘にとっても江角にとっても選択肢としては正解かも。メンツも保てるしね。
授業料は年間200万円強と青学よりかなり高いらしいが仕方ない。しかもインターはママ友の関係も淡白なのだとか。最初っからこっちの方がよかったんじゃない(笑)。
でもちょっと思った。セレブで名門のお母さんって本当は気の毒なんじゃない。アイデンティティがそこだけなんて……。