“子持ち友人”への接し方を指南する「AneCan」に滲む、独身アネサーの気遣いと距離
突然ですが、「AneCan」(小学館)には、女性誌には必ずといっていいほど掲載されている星占いがついてないのです。秋の風が吹き始め、なぜだか無性に心細くなり、星占いに救いを求めようと探したところ、「AneCan」に星占いは存在していないことがわかり余計淋しくなった秋の夜長です。たしかに、年明けなどのタイミングでも占い特集ページの類いを見かけたことがない。「占いなんかモテにつながらねぇ!」という超現実主義なのでしょうね、きっと。見習わなくては!
<トピックス>
◎Are You LADY?秋こそレディになろう(ハート)
◎葛岡碧×ほっそり“骨”ニットVS磯山さやか×ぷにぷに“肉”ニット
◎「こんにちは赤ちゃん♪」人んちのベビー、基本のき!
■レディになるにも「いい子ちゃん」を!
今月号の大特集は「Are You LADY?さぁ、秋こそレディになろう(ハート)」です。横には、「こなれカジュアル旋風の夏を経て、レディな秋がやってきます!」と驚きの文章が!じぇじぇじぇ! アネサーにとって「こなれ」はもう過去の遺物。原点回帰の秋到来のようです。最近やっと「こなれ」や「はずし」を意識できてきたのにネ。過去にはこだわらず前だけを見る。見習いましょう。そして、パーカとスニーカーは休眠させましょう!
その後には、「スカートやヒール、きちんと感と好感度の高いおしゃれ=レディライクですが、じゃあレディって何でしょう?オードリー・ヘプバーンみたいな感じ?いいところのお嬢さん?そうではないでしょう。レディとは、強くて優しい女性のこと。いつもT.P.Oに合った服装や自分に似合うヘアメークをしていて、愛する小物を大切に身につけている。好きなものがいっぱいある。好きな人がいっぱいいる。誰に対してもていねいで、自分の人生をきちんと生きている女性、それが21世紀のレディだとAneCanは考えます。季節の変わりめに、『レディ』の一歩を踏み出してみませんか?」なんて、思わず書き起こしてしまいましたが、どうですか? この怒涛の「レディ論序章」。
こんなに熱く語られても一切心がレディに惹かれない筆者、担当ライターさんに申し訳ない気持ちになりました。中でも、「好きな人がいっぱいいる」この一文が頭から離れません。筆者は嫌いな人だらけです。「こなれ」を封印しただけではレディにはなれないのか。レディとは外見からではなく、内側から匂い立ってくるもの……見習いましょう。
■目指すはマシュマロおばさん!
今年の『高校生クイズ』(日本テレビ系)の回答で「マシュマロ女子」というものがあり、大変驚きました。時代はポチャティブ(ぽっちゃりの自分をポジティブに受け入れている)らしいです。そんな流行をいち早くキャッチ&リリースするのが「AneCan」。まるで電通のようなマーケット力です。誌面では、「体型というか肉の量によって、似合うニットが違う!? 葛岡碧×ほっそり“骨”ニットVS磯山さやか×ぷにぷに“肉”ニット」と、ぽっちゃり体型特集が組まれていました。