「トッドで~す」スヌープ・ドッグがキモい白人になりきった動画が、白人差別と大顰蹙
ほかにも白人トッドに扮装した状態で友人と撮った写真をアップしたスヌープは、この日最後に投稿した動画で、やっと“ホワイト・ガイズ・コネクト”が何なのかを説明。「新しいウェブサイト『ホワイト・ガイズ・コネクト』のことを紹介しろって仲間がせっつくんだ。『ホワイト・ガイズ・コネクト』は、ノリのいい素敵なシングルの白人女性たちと最高の時を過ごしたいと願う、白人男性(ホワイト・ガイズ)のサイトだよ。オレたちに電話してくれよ、な!」と満開の笑みを浮かべながら紹介した。
「ホワイト・ガイズ・コネクト」だが、架空のサイトで、実際には存在しない。一度、「ホワイト・メンズ・コネクト」と言い間違えているくらいなので、あまり重要なものではなく、単なるネタだとも見られている。しかし、いくつかの写真には、「ホワイト・ガイズ・コネクト」を意味する「WGC」をハッシュタグとしてつけており、ニューシングルのタイトルか何かなのかもしれないと察する声も上がっている。
スヌープが白人トッドに変身したことに、当初はさすがのファンも引き気味だったが、すぐに受け入れ、「面白い!」と絶賛。「呼吸困難になるくらい爆笑した」「トッドでシリーズを作ってほしい!」という声も上がった。しかし、ネット上には、白人たちの「白人が黒人をネタにすると人種差別と大騒ぎするくせに、黒人が白人をネタにしてもジョークで済まされるのはおかしい。これも人種差別だ!」という声が殺到。「面白くもなんともない」「キモすぎて吐き気がする」など、スヌープに対する批判が高まっている。
実は、今年3月にも、現在マライア・キャリーと別居中の夫ニック・キャノンが、ニューアルバム『White People Party Music』のプロモーションのために白人に変装して、「もう警察なんて怖くない」とツイートし、「白人差別」だと大バッシングされたばかり。スヌープもその騒動を知らないはずはないが、面白いと思ったのか、自分も白人のようにメイクをして、口を半開きにした流し目写真や、キモい動画を自撮りして投稿するなど、ニック以上に悪ふざけをしている。ネット上では、「黒人が白人を人種差別すると批難してはいけない。奴隷制の過去があるからだ」「いつまでもそんなこと言っていていいのか。今じゃ、オレたちが黒人の奴隷じゃないか」と人種問題に関する論争にまで発展しており、収拾がつかない状態となっている。
アメリカでは今なお白人が黒人を人種差別していると言われ、エンタメ界でも同様な差別があるとされている。雑誌や広告などで、黒人歌手や役者たちの肌を色を薄く加工するということも、「白人がそう求めてるからだ」と批難されており、ビヨンセがこれをしていると度々バッシングされている。
ミズーリ州で黒人青年が白人警官に射殺された事件が「人種差別」だと問題になり、ひどい暴動にまで発展したばかりというこのタイミングで、なぜスヌープが白人トッドに変装したのかは現時点では不明。ネット上では、白人差別だと大炎上しているが、謝罪や釈明などはまだである。白人をバカにすることで黒人の鬱憤晴らしをしたかったのか、それとも何かのプロモーションなのか、ただ単にキモい白人男性になりたかったのか、本人からの詳しい説明を求める声が多く上がっている。