「トッドで~す」スヌープ・ドッグがキモい白人になりきった動画が、白人差別と大顰蹙
90年代はハードコアなギャングスタ・ラッパーとして名を馳せ、ヒップホップ東海岸西海岸抗争にも身を投じ、殺人容疑で逮捕され裁判にかけられたこともあるスヌープ・ドッグ。しかし、悪名高きレコード会社「デス・ロウ・レコード」と決別してからはギャングのイメージを薄め、2012年にはレゲエアーティストに生まれ変わったと“スヌープ・ライオン”へと改名。昨年11月には、「ファンク・アーティストとして活動するのにふさわしいから」と“スヌープツィラ”へと改名。長年マリファナ好きであることを公言しているため、「迷走や奇行はマリファナの吸いすぎだからだろう」と叩く声があるが、本人的には自分の思うままに好きなことをやっているだけという感覚のようである。
そんなスヌープが8月29日、写真共有アプリ「インスタグラム」に白人に変装した動画を投稿。顔と手を真っ白に染め、おかっぱ風のブロンドのウィッグをかぶり、70年代っぽい大きな眼鏡をかけて、シングルの白人女性に向けてアピールする薄気味悪い動画で、世間を大いにドン引きさせた。
この日スヌープは、白人に変装した姿で複数の動画や写真を撮影し、インスタグラムに投稿。最初の動画は、ローリーという白人男性と一緒に登場。「ヘイ。ローリーと遊んでるんだ」とスヌープが言うと、背後で親指を立てているローリーが「白人男性2人だよ」と念を押す。スヌープは、「奴は明日、オレのゲームを見にくるんだ。面白くなるぜ。感じるかい?」とローリーに向かって話しかけ、ローリーは両親指を立て「イエス、サー」と言う。スヌープは自分にカメラを戻し、「イエァ! ウ~~~ッ!」と雄叫びを上げる。
続いて投稿された動画は、車内で撮影されたもの。白人に変装したスヌープはご機嫌な表情で、「ハイ! トッドで~す。ペイントボールとクローシェ編みと、スポークン・ワードが趣味です。ホワイト・ガイズ・コネクト。イエ~イ、ベイビー!」と気色悪い笑みを浮かべながらカメラに向かって語る。
ペイントボールとは2チームに分かれ、当たると服に色が付く玉を打ち合う単純なゲームのことで、白人が熱くなるゲームだと言われることが多い。クローシェ編みとはかぎ編みのことで、こちらも白人が好むイメージがある。スポークン・ワードは、詩を読み上げるパフォーマンス・ポエトリーのことで、活躍している人の多くは白人。なお、スポークン・ワードとラップは似たようなものだという意見があるが、基本的には2つの異なる表現形式だとされている。なにはともあれ、スヌープは白人になりきっているのだ。
続けて投稿された動画には、窓から入る風にブロンドの髪をなびかせながら、「イエ~イ、ベイビー! そよ風の中に、風の中にいるぜ。ハッハハ~! トッドだよ。ホワイト・メンズ・コネクト、君はどこにいるんだい?」とシャウト。次に投稿されたのは写真で、スタジオのような場所で黒人女優ニア・ロングと2人でポーズをとっている。
そして、街中を走る車の中で撮影した動画を2つ投稿。「ヘイ、みんな。またまたトッドだよ。おわかりのように、車で街中を駆け巡り、最高なファッキング・タイムを楽しんでいるところだよ、ベイビー。ハッハ~! ホワイト・ガイズ・コネクト、シングルの白人女性なら誰でもいいんだぜ。イエ~イ、ベイビー」と、白人女性にデートしたいとアピールするものと、「ヘイ、見ておわかりのように、オレはドライブが好き。ハンドルを切っったり、尻振りしたり、ずぼすぼのディピッングやムチ打ちのウィッピングも好き。愛してるよ。ハハハ、早く会おうぜ。ファック」と白人女性とヤリたいとアピールするもので、性的欲求が溜まっている白人男性になりきり、気持ち悪さがどんどん増していく。