『告白』に続けず!? 映画『渇き。』、ネットは「CMに騙された」「学生に見せるな」批判
大ヒット映画『告白』『嫌われ松子の一生』で知られる鬼才・中島哲也監督の3年ぶりの新作『渇き。』の評価が散々のようだ。同作は「第3回『このミステリーがすごい!』大賞」を受賞した深町秋生の『果てしなき渇き』(宝島社)が原作で、突然、失踪してしまった優等生の娘を元刑事の父親が捜索するうち、想像もしていなかった事態に巻き込まれていく姿を描いたもの。主演は役所広司で、ヒロインはオーディションから抜擢された新人・小松菜奈。そのほか、妻夫木聡、中谷美紀、オダギリジョー、二階堂ふみ、橋本愛ら豪華キャストが出演する。
公開初日から8日間、6月27日から7月4日は、劇中のヒロインと同世代の高校生の入場料が1,00円に設定され、全国303スクリーンで公開、土日2日間で8万3,420人を動員し興行収入1億1,228万900円を記録した。TOHOシネマズ渋谷では、客席がほとんど高校生で埋まる回もあったという。
「しかし、上映後の感想はひどいものです。ネタバレになるので詳しくは言いませんが、観客からは『期待外れ』『とにかくグロい。気持ち悪くなった』『金払って見る価値ない』という声が多いようです。ネット上のレビューでも『CMにだまされた』『嫌な気持ちでいっぱい』『これを学生に見てもらおうとする制作サイドの狙いがわからない』など厳しい声が飛んでいます。中島監督の前作『告白』は口コミでじわじわと人気が広まり、最終的には38.5億円の大ヒットを記録しましたが、今作は豪華キャストと娯楽映画のようなCMに惹かれて足を運んだ人々がSNS上で批判的な意見を拡散しており、前作とは逆パターンで口コミが影響しそうです」(芸能ライター)
ある映画ライターは、「ひたすらグロくて、爽快感ゼロ。カップルがデートコースにこの映画をチョイスすることもあるようだが、正直やめておいた方がいい。気分が沈み、無言で映画館を出ることになる」と進言する。
公開前の先月24日にはデヴィ夫人が同作を鑑賞。「映像はお上手。音楽も良かった」としながらも「本当にチンプンカンプン。何を言っているのか、何をしているのか、何を訴えようとしているのか何も分からなかった。天才的な監督さんなんだろうけど、凡人には分からない。不思議な映画」と感想を述べた。怖いもの見たさで行くのは良しとしても、過剰な期待を持って映画館に向かうことは控えた方が良さそうだ。