ヲチャー・Hagexが教える、個人情報流出元をたどる方法
――玉石混交のネットの海で、下衆なエピソードだけを収集・観察する奇跡のヲチャーHagex。彼がセレクトした、某橋田壽賀子ドラマよろしく、読むとゲッソリする……いや人生のトラブルシューティングとしてためになるエピソードを紹介。
通信教育の最大手「ベネッセホールディングス」が、自社の顧客情報を大量に流出させたと報じられています。その数はなんと最少で760万件。ちなみにベネッセは1件=1世帯とカウントしており、1件は保護者+子どもで最低2人はいるため、少なく見積もっても1,500万人以上の個人情報が流出した計算となります。漏洩した可能性は最大2,070万件もあるので、4,000万人以上の個人情報が漏れていたかもしれません。4,000万人といったら、日本の人口の約1/3! 過去にいろいろな個人情報漏洩事件がありましたが、今回は明らかに桁違いです。データベースの保守・管理を行っていたグループ会社の派遣社員が無断で持ち出したと報じられており、この社員は関与を認めていて、警視庁は不正競争防止法違反容疑で立件を進めているようです。
個人情報が漏れてしまった被害者にとっては、犯人の逮捕も大切ですが、自分の情報がどうなるかの方が心配です。ベネッセから補償はあるのでしょうか? どちらにせよ今後も目が離せない事件であるのは間違いありません。
さて、今回は「個人情報」をテーマに、2ちゃんねるから気になったエピソードをセレクトしてみました。
<子どもは無邪気にアップ~その1~>
☆中学生の保護者☆
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/baby/1332291039/25
長男が中学生の頃、インターネットのプロフィールサイトが大流行。息子と一緒に、クラスメートの名前で検索したら、どんどんヒットします。しかも本名だけでなく、生年月日や部活名なども書かれていました。投稿主の家庭は、小学1年生の頃から息子に携帯電話を持たせていましたが、ネット閲覧用のフィルタリングを設定し、メールも時々チェックしていました。だからこそ、ほかの家庭がここまでネットリテラシーが低いのかとビックリ! また息子の同級生男子が、クラスメートのメールアドレスを聞き回り、自分の上半身裸の写真を添付して送り、大問題になったこともありました。
これに対して、ほかの投稿者もプロフィールサイトの危険性について語ります。やはり子どもの同級生の名前を検索するとプロフィールサイトがヒットし、家族旅行やカラオケ、さらには恋人と一緒にベッドの中に入っている写真もあり、ビックリしたという書き込みもありました。
<どうやって届ければいいの?>
あなたが遭遇したDQN客 【39人目】
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1155603745/
宅配寿司店で働いている投稿者。ある日、注文の電話が鳴ったので出てみると、中年女性の声がしました。電話番号を聞いて、データベースで照合するも初めてのお客さんだったので配達先の住所は未登録。そこで住所を尋ねると、「はぁ? なんであんたに教えなきゃいけないの」との返事。住所を教えてもらわないと配達ができないと伝えますが、「だからなんで住所が必要なの、個人情報保護法を知らないのあんた? 馬鹿じゃない?」と言われます。では、配達はキャンセルするかと聞くと、寿司を届けてほしいと答えます。3回ほど「住所を教えてほしい」「イヤだ」というやりとりを繰り返した結果、客は怒り、罵詈雑言を吐かれて電話を切られてしまいました。