[ジャニーズツッコミ道場]

嵐・相葉雅紀の天然ぶりと好対照、Hey!Say!JUMP山田涼介の重々しい“非ゆとり”ぶり

2014/07/10 18:00
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まじめじゃないとこんな腰ベルト巻けないよ

 今回ツッコませていただくのは、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系、7月5日放送分)で見られた、ジャニーズの先輩・嵐の相葉雅紀と、後輩のHey!Say!JUMP・山田涼介の意外な組み合わせ。

 『金田一少年の事件簿N』(同)の番宣として、現在『ヒルナンデス!』(同)で主婦のアイドル街道驀進中の有岡大貴とともにやってきたのは、「顔きれい過ぎ」(←番組ナレーション!)の山田涼介だ。この日のテーマは、「和也サンと行く渋谷でオラオラ課外授業」で、まずは渋谷109MEN’Sでオラオラ系ファッションに挑戦するというものだった。山田が、オラオラファッションで最初に手にしたのは迷彩のパンツ。ズボンではない、「下着のパンツ」だ。これには二宮が、「いやいやいや、ちょっ、おまえ、それじゃ、街歩けないじゃん(笑)。いや、わかるけど。見えないところのオラオラも大事だけど」と素で笑ってしまっていたが、本人は真面目な顔で自分にパンツを合わせてみていた。

 そして、次に二宮を呼んで披露したのは「素肌にギラギラジャケット」という「オラつき」スタイル。ここでも二宮は見た瞬間、「もうそれでいいじゃん(笑)」と鼻に手を当てて笑ってしまっていたが、さらに山田は追い打ちをかける。

「これ(ズボンの方のパンツを指さし)すっげえ長いんすよ」

 そこですかさず二宮が「オラオラ」的珍アドバイスを放つ。

「でもこれ、アレだよ、変に裾上げとかしないで。(裾を歩きながら)削ってくみたいな感じで」


そんな裾を削りながら歩く後ろ姿に、二宮が「涼介いいよ、すっげえオラオラしてるよ」と声をかけるやりとりがあり、全員が集合した際にはキメキメのオラオラ顔でこんな迷言も放っていた。

「足元は引きずってナンボでしょ」

 キラキラのきれいな顔で、バラエティ的にオイシイ“いきすぎ”ファッションを選び、おまけに「短足」「低身長」の自虐ネタまで披露してしまう出来の良さ。しかも、その後、激辛ラーメンを食べる時には、素肌に羽織ったジャケットから乳首がポロリしないよう、胸元を常に手で抑えるという恥じらいも忘れなかった。アイドル的輝きと品の良さと笑いと好感度と、全てが詰まった100点満点の言動だったと思う。

 対して、好対照だったのは、先輩の相葉雅紀。オラオラ系ファッションを粘りに粘って時間たっぷりに真剣に選んだ挙げ句、かなり普通のファッションで登場し、「1回スタンダードに戻ってみようと思って」とポツリ。ここで時間切れとなり、結局「オラオラ系」を理解できないまま終了するという、相変わらずの見事な天然ぶりを発揮していた。

 しかも、後輩・山田に腕相撲を挑まれると、自分の腕の下にはちゃっかり滑り止めのタオルを敷いて応戦し、完膚なきまでに打ちのめす容赦なさも、やっぱり天然である。でも、「バラエティ的にこうした方がオイシイ」とか「ここは負けておいた方が」とか、そういった空気読みや計算ナシで、常に真剣に取り組み続ける素直さ・子どもっぽさこそが、相葉の一番の魅力なのだと思う。


 「国民的アイドル」嵐にあって、いつまでも変わらない、そのまんまの人。実は、嵐の「良心」を担っている部分の気もする。そして、片や、年齢やおっとりした性質から「ゆとり」とも言われるグループ・Hey!Say!JUMPの「顔」的存在でありながら、真面目で責任感が強く、重々しい性格で、何でも考え込んでしまう、「ゆとり」とはほど遠いタイプの山田涼介。

 相葉が「永遠の少年」だとしたら、山田は「しっかり者のキレイなお姉ちゃん」、あるいは相葉が「ドラえもん」なら、山田は「出来の良い妹・ドラミちゃん」のようにも見える。タイプがまったく違うだけに直接の絡みは少ないながらも、予想外の新鮮な組み合わせだった。
(田幸和歌子)

最終更新:2014/07/10 22:03
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二宮はオラオラよりチンピラ風情希望