『いっぷく!』『おさんぽジャパン』にジャパネットたかた……平日午前を埋め尽くす“国分味”
おそらく最もテレビで見る頻度の高いジャニーズタレント、TOKIO・国分太一。月曜から金曜までは朝から『いっぷく!』(TBS系)、土曜は『すぽると!』(フジテレビ系)で、日曜はもちろん『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)。全曜日で国分太一を見ることができる。テレビ局で考えても、上記3局に加えて、テレビ東京は『男子ごはん』に『たけしのニッポンのミカタ!』、NHKも『クイズ100人力』での不定期出演もある。まだほかにもレギュラー番組はあるが、グループ、単独含め、全ての曜日、テレビ朝日系とEテレ以外の局に国分太一がいる。こうやって整理してみると、あらためてすげえ。さらに「ヤマト運輸」だの「ジョイ」だのと、CMでも遭遇するわけで、テレビでの国分太一遭遇率の高さといったら!
そんな数多くの“国分しごと”の中で、ややマイナーポジションになっていそうなのが、フジテレビで放送中の散歩番組『国分太一のおさんぽジャパン』ではないだろうか。月~金曜の午前11時25分から5分間の帯番組。番組スタートは昨年4月。平日午前の国分太一は、『いっぷく!』より1年も前からお茶の間に提供されていたのだ。
さて『おさんぽジャパン』は、タイトル通りの散歩番組で、国分が日本各地を散歩する番組だ。フジテレビの番組紹介HPによると、<持ち前の明るさと親しみやすさで、全国各地の名所、名産品、名人など、盛りだくさんの「スバラシ~!」に触れあいながら、さまざまな発見の旅をする>とのこと。『DASH』の企画で全国を回っている姿はよく見るが、この番組ではどんな散歩ぶりなのか。
6月27日放送回は、愛知県常滑市の街を太一が歩いた。常滑焼が有名な街のため、そこがクローズアップされていく。太一は「あ、招き猫がのぞいてる。カワイイ!」「見て見て! この水槽カワイイね、土管の再利用」など、いいリアクションを見せる。そして、さらっと工房兼店舗のような所へ、
「入ってもいい?」
と進む。『DASH』のロケでもそうだが、この距離の近さこそが、「国分太一」という気がする。そういえば、歌番組や『ジャニーズカウントダウンコンサート』なんかでも、時折ドアップすぎる距離でカメラアピールをして笑いを取る姿を見るが、これはこれでまた、「近い」魅力が全開といっていいのかもしれない。
話を常滑に戻す。工房のオーナーと親しくなったことで、「“ドカンゲキョウ”、見てもらおうかな」と、オーナーに言われる太一。ドカンゲキョウは常滑名産の土管で作った万華鏡のこと。土管の万華鏡で、“土管華鏡”。そして土管だからデカい。太一は「なんだこれ!」と、オーバー気味に驚いてから覗き込んで回し、「うわ、キレイ!」「わ、スゴーイ!」「うーわ、面白―い」と、次々にいいリアクションを披露し、“土管華鏡”の幻想的な世界を紹介してくれた。
「……ずっと見てられるよね」
土管華鏡にうっとりする太一さんの姿とともに番組は終わった。わずか5分、CMなどもあるため、実際には正味2分半ほどのミニ番組なのに、なんだかたっぷり“国分味”を楽しんだ気がした。
そう考えると、平日は『いっぷく!』を9時55分まで見た後、余韻に1時間半浸れば、また太一と5分間再会できるという国分味だらけだ。と思ったら、『おさんぽジャパン』が終わった直後に、CMでも太一が現れた。そうだった、この番組はジャパネットたかたの一社提供だったのだ。だからCMも太一なのだ。アディショナルタイムも太一、得した気分になれるかどうかはわからない。
(太田サトル)