クーポンでの初ネイル体験は最悪の結果に!? 熾烈な客取り合戦が生んだ激安の地雷
そしていよいよホワイトニングだが、まずはその準備として、唇にワセリンを塗られる。それから、オレンジ色のシリコン製マウスピースのようなものをガッチリ装着(SMの責め具に見えなくもない)。そして、歯を「イ~」っとした状態のままに固定させられ、ついでに光が目に入らないように、オレンジ色のゴーグルもかける。その状態で歯茎をガードする薬剤の塗布。そして、シンナー臭にも似たホワイトニング剤を歯の1本、1本に塗布。「こんな風にしますので、鏡を見てください」と手鏡を差し出され、丁寧な施術にホッとする。
ちなみに、先生のお話では、ホワイトニング剤にもいろいろあるという。厚生労働省から許可が下りていないものもあり、場所によってはトラブルになることもあるんだとか。ホワイトニングの格安クーポンは巷にあふれているが、よくその医院を調べてからの方がいい(と、自分にもあらためて言い聞かせる)。
薬を塗り終わると、光照射が約6~8分。そして、また同じように薬を塗布し、合計で3回同じことが行われる。幸い痛みはなかったものの、「イ~」の状態でうがいもできず……というのはなかなかつらかった。仕上げとして、ナノハイドロキシアパタイトや、フッ素などを塗布。ホワイトニング後の歯の荒れた面の修復をはかるのだとか。この歯の荒れというのは、電子顕微鏡レベルの話らしいが、これまた丁寧に説明してくれた。
施術後、24時間「食べてはいけないもの」「食べてもOKなもの」のリストを渡され終了。歯はつるつるピカピカだが、ここから24時間、基本的に白以外の色がついている食品全部NGだという! 醤油、ソース、コーヒー、紅茶、ビールもことごとくNG。つくづくホワイトニングは、それなりの覚悟を決めていった方がいいと思った。
しかしこんな激安クーポン価格で、先生に丁寧な対応をしてもらえ、個室でホワイトニングをしてもらえるなんて、正直驚いた。もちろんあくまでクーポンなので、このホワイトニングは「一生モノではない」のだが、プチセレブ気分を十分に満喫できた。
クーポン満足度評価/★★★★★
リピーター思案評価/★★★★☆
※ホワイトニングというより、次は虫歯の治療にいきたいかも
吉原杏(よしわら・あんず)
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生~ゼロからわかる株の教科書~』(オープンアップス)などのアプリ作家として活動。