カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」7月号

W杯も迷わず乗っかる! 「彼好みの女」から「彼と同化した女」に変化した「CLASSY.」

2014/06/08 19:00
「CLASSY.」2014年7月号(光文社)

 前号ではついに「こなれカジュアル入門」まで展開し、こなれ“最後のお願い”の様相を呈していた「CLASSY.」(光文社)。もう、こなれてもこなれなくても面白いタームに入っておりますが、今号も懲りずに「こなれ」です。特集は「こなれカジュアル必須15アイテムで夏を乗り切る!」。スカート、シャツ、カーディガン、パーカー、ボーイフレンドデニム……など定番の15アイテムを小泉里子があれこれ着回しながら、自身のオシャレでほっこりした私生活を大公開。「涼ちゃん(モデルの田波涼子)の家に遊びに行ったら共通のお友達のサプライズ誕生会のコーディネート頼まれた!」「沖縄でその魅力にハマって以来、続けているのが三線のレッスン。この音色、癒される~♪」「旦那さんと待ち合わせてブルーノートへ。ちょっと大人なジャズにはあえてのカジュアルが気分♪」などなど。「CLASSY.」女子たちが目指すのはここです。はよ安定したエエ男をつかまえて、モテ地獄に苦しむ民をお釈迦様のように見下ろしたい……小泉里子が垂らした“勝ち組”という名の蜘蛛の糸に「CLASSY.」女子たちが群がります。

<トピックス>
◎こなれカジュアル必須15アイテムで夏を乗り切る!
◎ボーイズカジュアルのお手本はメンズ誌にある
◎CLASSY.公式!ワールドカップ応援スタイル

■ひさびさにきた、ドリーミーなポエム

 いくらこなれ推しといえども、毎号毎号同じようにこなれカジュアルの基本を解説している「CLASSY.」ではございません。読み物ページではなくファッションで思想を語るのが「CLASSY.」。久しぶりにそんな「CLASSY.」らしい企画を見つけましたので、ご紹介します。題して「恋する羽織りもの」。タイトルだけでは内容が想像できませんが、リードも「体温調節はもちろん、着こなしのスパイスにもなる一石二鳥な“羽織りもの”アレンジで、オシャレも恋も賢く乗り切って!」と、さっぱりわからない!

 パーカーとカーディガンという二大羽織りものを、平日編(on)/休日編(off)それぞれのシーンでどう着こなすかを指南していますが、「恋する」と銘打っているだけあり、ミラクルストーリーと謎のポエムが随所に散りばめられております。パーカーの平日編には、「始発駅からの電車は人もまばらでちょっと肌寒いくらい。パーカーで冷房対策をバッチリしてきた朝、頑張って早起きした目的は駅前にオープンしたばかりのコーヒースタンド――。毎朝出会う彼と、今日こそ目が合ったかも!?」。そして「休日編」では、コーヒースタンドで見かけるだけだった彼とデートしているではありませんか。話早っ!

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