10年片思いした友人の彼氏と結婚、しかし浮気発覚! 傷心妻が家庭外セックスを求めた意味
家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃない? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。
愛し合って結婚したはずなのに、いつしか夫を男として、また夫も自分を女として見なくなってしまった。そんな悩みを持つ妻は少なくない。その次のステップとして、お互いに家族としての愛情を抱くようになれればいいが、家庭外に恋愛を求め、婚外恋愛に走る女もいる。
今回お話をうかがった「たった一度だけ、過ちを犯したことがある」と語る清香さん(仮名)は、10年の片思いを実らせて今の旦那さんと結婚。そして、ご主人の浮気が発覚してしまったという。彼女の断片的な遍歴を聞かされた時、漠然と私は、ご主人に浮気されて愛情を失くし、たった一度だけ婚外恋愛に走った女性ではないかと思った。
■「早く別れろ」と祈り続けた10年間
清香さんの年齢は三十代半ば。華奢な体つきとパステルカラーのトップスのせいか、二十代と言っても通用するルックスだ。そんな見た目に気を配り、女であろうとしている彼女を見ていると、「もしかしたら、今後、婚外恋愛にハマってしまう可能性も」と、勝手な想像を膨らませてしまった。しかし、彼女の第一声は、私の予想をひっくり返すことになる。
「あの日の出来事なんて、恋愛でもなんでもありません。私が愛しているのは主人だけです。今までも、これからだって」
と、初っ端から、婚外恋愛であることを否定したのだ。そして清香さんは、「主人と知り合った頃の私を保っていたくて、見た目には気をつけています。自分が美人だとは思っていないけれど、せめてスタイルだけは昔と同じ体形を維持したいんです」と、ご主人へのあふれる思いを語りだした。
清香さんがご主人と知り合ったのは、大学1年生、18歳の頃だった。運動部に所属していたご主人は、長身で体育会系のマッチョ体形。日に焼けた肌で、いつも笑顔の男性という印象だったそうだ。
「坂口憲二さんのような雰囲気です。主人はいつも明るくて、自然と人を惹きつけるんです。知り合ってからすぐ、『この人だ』と感じました」
しかし当時ご主人は、「友人の彼氏」だったという。心の奥で、密かに今のご主人に恋心を抱きながらも、タイミングを狙っていたという。清香さんは、「早く別れろ、早く別れろ……そんなことばかり考えていました」と当時を振り返る。念願叶って、ご主人と友人が別れたのは、清香さんが28歳の時。友人が結婚を考えていた矢先、ご主人の浮気がバレてしまったことが原因だった。
「チャンス! とばかりに“既成事実”を作りましたよ。主人と私はもともと友人同士だったので、2人で飲みに行くこともありましたし……きっかけを作ることは簡単でした」