美容・健康
衝撃的すぎる現実……!

リキッドファンデ、BB、CCクリームの成分は同じ!! 化粧品開発者が明かす禁断の真実

2014/05/10 19:00
エテュセ「BBミネラルクリーム」(左)とロート製薬「SUGAO AirFit CCクリーム」(右)

 ただ「肌に肌色を塗る」ものから、スキンケアまで兼ね備えた「スーパー補正アイテム」へ……近年その効果や質感、テクスチャーなどの細分化が激しい、ファンデーションを筆頭とするBBクリームやCCクリームといった基本の肌メイク用品。そんなファンデーション類似品戦国時代の今、リキッドファンデーション、BBクリーム、CCクリームを使い分けているという女性も多いようですが、その明確な違いを知っていますか? 今回は、“成分”の観点から、これらの肌メイク用品の違いを化粧品開発者・尾崎幸子さんに検証していただきました。

――まず、リキッドファンデーション、BBクリーム、CCクリームに対しての世間一般のイメージの違いは何でしょうか?

尾崎幸子さん(以下、尾崎) リキッドファンデーションは、肌の欠点を塗って隠すもの。BBクリームは、欠点をソフトに“カバー”しつつ、美容成分が含まれているもの。CCクリームはだいぶ化粧下地寄りで、欠点を“カモフラージュ”しつつ、美容成分が多めに含まれているもの。そんな印象なのではと思います。

――では、化粧品開発者の目から見て、リキッドファンデーション、BBクリーム、CCクリームの大きな違いとは何なのでしょうか?

尾崎 実は成分的には、明確な違いがありません。私たち化粧品開発者が「製品を、成分だけでBBかCCかに分けろ」と言われても、当たらないかなと思うくらい、リキッドファンデーション、BB、CCは成分が重複しています。もちろん、肌色を作る顔料や美容成分の種類、テクスチャーの違いはあれど、含まれている基本的な成分の構造は同じと言っていいかもしれませんね。

――構造は同じでも、「CC>BB>リキッドファンデーション」の順で、たくさんの種類の美容成分が入っている印象があります。その分、肌もきれいになるのではと期待してしまうのですが。

尾崎 スキンケアアイテム全般に言えることですが、瓶に入る容量は決まっていますよね。ファンデーションの場合、肌色を乗せる役割を担う成分が中心となりますので、美容成分の配合量は基礎化粧品よりも必然的に少なくなります。また、BBとCCの場合、美容成分の種類が多いと、自ずと一つひとつの美容成分の分量は少なくなります。なので、パッケージに謳われているような美容成分の効果が、本当に発揮されるほどの量が入っているかと問われると、わからないんです。美容成分の種類が少ない方が、物理的に1つあたりの量を多く配合することが可能になります。そのため、より効果を感じられる可能性が高いです。

 ちなみに、今年の頭に発売されたロート製薬のCCクリーム「SUGAO」には、ヒアルロン酸とかコラーゲンといった皆さんが一般的にイメージする美容成分は一切入っていません。パッケージにも「美容成分配合」と書かれてはいませんしね。必ずしも「CCクリーム=美容成分が入っている」という定義ではないといういい証明です。

――「CCクリームは、光によってカラーコントロールをし、肌をきれいに見せる」という特徴があるというのは?

尾崎 それも「CCならでは」ではありません。「光拡散効果」があるパール成分の入っているBBクリームやファンデーション、化粧下地もありますから。

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