本人? 偽者? S・スピルバーグを名乗る男がマリファナの祭典で目撃される
鎮痛・沈静・催眠作用があるといわれているマリファナ。しかし、依存性があること、売買に犯罪組織が絡んでいること、マリファナを吸うことで麻薬への抵抗が薄れてハードドラッグに手を出すケースが多いことなどから、日本はもちろん、アメリカでもネガティブなイメージが強い。
アメリカでは一部の州で医療マリファナを合法化しているものの、嗜好目的でのマリファナ合法化には二の足を踏む州が大半で、嗜好使用が認められているのはコロラド州とワシントン州だけ。コロラド州は今年1月に、「税収確保と犯罪組織への資金源断絶」を理由に、全米初となる嗜好マリファナの販売(21歳以上が対象)を解禁し、マリファナ愛好家たちを大喜びさせた。
そのコロラド州で4月19日と20日、世界中のマリファナやマリファナを使ったお菓子などが味わえるマリファナの祭典「4/20」が開催された。「4/20」は、一定量のマリファナ使用が認められているオランダの首都アムステルダムで1987年から続いているマリファナ・フェスティバル「カナビス・カップ」のアメリカ版であり、コロラド州でマリファナの使用が合法化された昨年、記念すべき第1回が開催された。今回は販売が合法化されてから初となるため、自宅用の栽培セットを売るブースまで並び、8万人を超えるマリファナ愛好家たちを大満足させた。
ハリウッドにはマリファナ好きを公言するセレブが多い。しかし、世界最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」と開催日が重なったこと、マリファナでハイになっている群集の中に入っていくことに躊躇したであろうことから、大物セレブの中で「4/20」へ足を運んだ者はいないとみられている。その代わりにTwitterでは「4/20」を祝福するセレブが続出し、リアーナ、ジェームズ・フランコ、セス・ローゲンらが「ハッピー4/20」とツイートした。抗生物質に重度のアレルギー反応を起こして入院生活を余儀なくされているマイリー・サイラスも、「ハッピー420&イースター! アタシはまだベットの中。泣きっぱなしよ。ハイになれないし、もう最悪~~~」と禁断症状が出ているかのようなお祝いのツイートを寄せ、話題となっている。
しかしそんな中、「4/20」にハリウッドの超大御所が訪れ、タダで世界中のマリファナを試し吸いしていたという情報が流れてきた。その超大御所とは、『E.T.』『未知との遭遇』『インディ・ジョーンズ』シリーズなど数多くの大作映画を手がけてきた、巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督。
米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、「4/20」にスティーヴン・スピルバーグだと名乗る男性が来ており、各ブースでマリファナの試し吸いをしていたとのこと。世界の巨匠だからと、どのブースも無料でマリファナを振る舞ったという。この男性がパイプからマリファナを吸っている動画も掲載されているのだが、確かにスティーヴンにとてもよく似ている。
男性は自ら「私はあの有名な監督のスピルバーグ」だと名乗っていたそうで、本人ならそんなことは言わないだろうから偽者の可能性が高いと記事は伝えているが、マリファナを吸って開放的な気分になったスティーヴンが、ついつい自己紹介してしまった可能性もなきにしもあらず。スティーヴンの代理人は、「本人じゃありません」としているが、ネット上は「本人では?」「別人だろう」「本人だったら面白い」との声が飛び交っている。
スティーヴンと行動を共にすることが多い、妻で女優のケイト・キャプショーはこの日、「コーチェラ・フェスティバル」にいたとのこと。スティーヴンは先月、600万円ほどするテスラ・モーターズの電気自動車に乗っているところをパパラッチされており、「さすがは環境に優しいセレブ」と話題になったばかり。タバコも、酒も麻薬にも一切手を出さない真面目な男として知られているスティーヴンが、1人で「4/20」に繰り出しマリファナを吸っていたとは、にわかには信じがたい。
しかし、このスティーヴン、その昔に監督したホラー映画『ポルターガイスト』(1982)で、夫婦のベッドルームにマリファナ吸引用のポットが置いてあったことから、実は隠れマリファナ愛好家だというウワサがある。マリファナ好きなスティーヴンが、遊び心でポットを置いたというのだ。もし、このウワサが本当ならば「4/20」に行ったとしても不思議ではないだろう。
67歳になる世界の巨匠、スティーヴン・スピルバーグは、本当にマリファナの祭典に繰り出したのだろうか? ネット上では「ぜひ、そう思いたい」という意見が多数上がっている。