SNSで大統領になったオバマ、ホワイトハウス内ジョギング動画が116万回再生!
――オモシロ・感動・ビックリ動画があふれる動画投稿サイト「YouTube」。その中でも世界的に話題になっている動画をサイゾーウーマンがセレクト! 異文化・異言語をしっかり解説、動画が2倍3倍楽しめます。
ジョン・F・ケネディが、史上最年少の43歳という若さで大統領に就任できたのは、テレビのおかげだといわれています。1960年の大統領選で米史上初となる候補者同士のテレビ討論中継が行われ、イメージ戦略を重視したケネディが、イメージを軽視したリチャード・ニクソンより好印象を与え、逆転圧勝したからです。
それから半世紀たった現在の大統領、バラク・オバマはインターネットのおかげで大統領になれたといわれています。オバマ大統領はFacebookやTwitterでわかりやすく明確なメッセージを発信し、YouTubeでインパクトの強いキャンペーン動画や心に強く残るスピーチを配信したことで、多くの国民に「いいね!」と支持され当選。SNS戦略で大統領の座を勝ち取ったのです。
毎日1億人を超えるアメリカ人が動画を視聴しているとされるYouTubeは、08年の大統領選から大きな役割を果たすようになりました。候補者たちが政策を伝える特別なページ『You Choose 08』を設置し、米国民に彼らの生の声を届けるようになったからです。06年からYouTubeにアカウントを持っているオバマ大統領は、YouTubeが国民との絆を深めるツールだと熟知しており、『You Choose 08』でもほかの候補者を抑え、大きくリードしてきました。大統領に就任してからは、ホワイトハウスのYouTubeアカウントに政策だけでなく、政治をもっと身近に感じてもらうための面白い動画をアップ。ホワイトハウスのトリビア的な裏舞台を紹介する『Inside The White House』は人気シリーズとなっています。まさにYouTubeを活用し、国民にアピールし続けているのです。
今回ご紹介するのは、そんなオバマ大統領が、副大統領ジョー・バイデンと共にホワイトハウスをジョギングするオモシロ動画。10年にミシェル・オバマ大統領夫人が「子どもの肥満防止と撲滅」のために立ち上げた、『Let’s Move!』キャンペーンをプロモートするために撮影されたものです。ミシェル夫人は子どもたちが健康になることをライフワークとして掲げており、これまでにもビヨンセが子どもたちと学校の食堂で踊るプロモーション動画『Move Your Body』(11年4月)などを公開し注目されてきました。その最新プロモーションのために、大統領と副大統領が一肌脱いだのです。
動画は大統領執務室で書類に目を通しつつ、時計をチェックするオバマ大統領が登場するところからスタート。「大統領、やりましょうか」と声をかけながらバイデン副大統領が入室し、大統領は、「もちろんだとも! やろうか。レッツ・ムーブ(Let’s Move!)」と言いながら立ち上がります。そして、軽快な音楽が流れる中2人はホワイトハウスの廊下をジョギングし始めるのです。スタッフたちは平然としているので、ジョギングは日常的なことだとうかがい知ることができますが、大国アメリカの大統領と副大統領が、あのホワイトハウスを駆け抜けていく姿はとてもコミカル。2人を見守るファーストドッグのボーとサニーは最高にキュートで、思わず笑みがこぼれてしまいます。