「人気ないジャニーズより三代目JSB」出版業界から聞こえる“ジャニーズ不要論”
デビュー組で14ものグループと、ソロ活動タレントを7人抱えるジャニーズ事務所。4月23日には、新グループの「ジャニーズWEST」がデビューし、近藤真彦、少年隊からジャニーズWESTまで計83人のタレントを擁することになる。さらに、その下に控えるジャニーズJr.を含めれば、常にテレビや雑誌をジャニーズタレントたちがにぎわせている状況だ。
しかし一方で、「ジャニーズなら人気者」「ジャニーズなら売れる」という、これまでの一般的な評価は通用しなくなっているようだ。ジャニーズ関連の雑誌や書籍を手がける出版関係者によれば、雑誌が売れるジャニーズとなると、その数はかなり少ないという。
「嵐は別格で、表紙や誌面に登場するだけで売り上げは伸びます。数年前のとんでもない勢いに比べれば、売り上げも落ち着きましたが、デビュー15周年の今年はまた盛り上がるでしょう。関ジャニ∞も、一時期はファンの購買意欲が高かったようで雑誌関連もよく売れましたが、最近は落ち着きましたね。関ジャニ∞もデビュー10周年なので、それに乗っかって売り上げを伸ばしたいところです。Kis-My-Ft2は正直、見込みより当たらなかった感触ですが、もっと伸びると期待してますよ」
雑誌以外のジャンルでも、メンバーが着用した服やコラボ商品までが売り切れてしまう嵐は事務所の稼ぎ頭となっているが、一方で「上が詰まって下が活躍できない」とファンの間でもいわれている。そんな状況の中、「売れてないジャニーズは使いたくない」という出版社としての本音もあるようだ。
「正直、人気が下の方のジャニーズを出すくらいなら、EXILEを出したいですね(笑)。特に三代目J Soul Brothersは人気があるしファンも購買意欲がある。EXILEも人数が多いので、一概に売れるとはいいませんが、TAKAHIROなら下のジャニーズよりは動きます。AKB48もそういう意味では、EXILEや三代目に負けてますよ」(同)
先日発売された、アイドル雑誌「JUNON」(主婦と生活社)4月号の表紙にEXILEのATSUSHIが起用され、ネット上でも話題になったが、ジャニーズタレントが掲載できない雑誌としては、このEXILE人気に乗っていきたいところだろう。
男性アイドルはジャニーズ一強の時代が長く続いてきたが、こうして緩やかに崩壊していくのか、帝国の意地を見せるのか。ジャニーズ不要論が聞こえている中、ジャニーズ事務所内で覇権争いに火花を散らしている場合ではないのかもしれない。