カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」4月号

ママ友間で「浮かない」能力を身につけるため? 「I LOVE mama」がナチュラル志向に

2014/03/08 16:00
「I LOVE mama」2014年4月号(インフォレスト)

 ある時はギャルファッション誌、ある時は100均グッズ批評誌、またある時は硬派な育児情報誌、と毎号毎号違った一面を見せてくれる「I LOVE mama」(インフォレスト)が、月刊化5周年を目前に控え、またイメージチェンジをしました。といっても、表立って「リニューアル」といった明記はありません。しかし明らかに先月号までと違います。なにが違うって、まず情報量。これまでより1/2~2/3ほどに減ってしまいました(目見当)。減った分はどうするか。どうもしてません。そのまんま余白です。余白美ですよ。たとえて言うならば、先月号まではドン・キホーテ、今月号は無印良品。スッキリこざっぱりしちゃった。ちょっと待ってラブママ、あんたどこ目指してんの!? ギャルの魂はどこに置いて来たの?

<トピック>
◎入学準備はすすんでる?
◎家族みんなが活き活き暮らせる住まいづくり
◎I LOVE PET ちびコとペットはいつも一緒♪

■ちょっと前までキティ部屋を賞賛してなかった?

 ギャル文化は、“シンプル”とは真逆。一重まぶたはテープで貼って二重にする。まつげはビッシリ倍増させる。髪は金色にして巻いて盛るし、ケータイも爪もデコる。いろんな隙間をキラキラしたものでとことん埋める、それがギャルです。余白は忌み嫌われるものなのです。じゃ、非ギャルはどうか。非ギャルといってもいろんなカテゴリがありますが、洗練や知的といった小賢しい方向に行けば行くほど、人はシンプルになり余白美を強調するように思われます。行間を読み、空間を鑑賞するようになる。これが、今風の洗練されたオシャレとされるわけです。

 今月号の「I LOVE mama」では、その志向が見て取れました。例えば「家族みんなが活き活き暮らせる住まいづくり」というインテリアページ。これまでならピンクで統一し、ところ狭しとハローキティグッズで埋め尽くされた部屋や、100均商品を組み合わせてつくった小物がちょこまか置いてある木こりのお家風インテリアが紹介されていました。しかし、今月号はナチュナル&スッキリ。部屋の中にモノがありません。あるものは空気だけ! 「テーブルまわりを広くとると、気持ちにゆとりが生まれます」「木のぬくもりを感じられるリッチなサンルーム」「くつろぎの本質は自然の中にある」……って、その余裕はどこからやって来たの? キティはどこへ消えたの? これだけではありません。別の企画ページ「I LOVE PET ちびコとペットはいつも一緒」にもたまげました。

「ペットを飼ってる有名人といえば誰ですか?」→ベッキー、杉本彩、川島なお美
「ちびコとペットが仲良く暮らすコツを教えて!」→ふれあう機会を多くもたせること。家族という意識をもつことを教える。

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