サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「I LOVE mama」が「VERY」化? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」8月号 ママ友の間で浮きたくない!! 「I LOVE mama」がまさかの「VERY」化 2013/06/26 21:00 女性誌速攻レビューI LOVE mama 「I LOVE mama」2013年8月号(インフォレスト) ギャルママ雑誌「I LOVE mama」(インフォレスト)8月号のファッション特集で、こんな企画がありました。「主婦で母親で女のコ(はあと) 気分に合わせて着回す7days」。ま、よくある1週間の着回し企画なんですが、25歳以上を「姉ママ」、25歳未満を「妹ママ」と称して、それぞれのパターンに分けてコーディネートを見せてるんですよ。25歳以上で「姉ママ」だとすると、30~35歳くらいになると「ままママ」、40歳以上は「ばーばママ」になってしまうのではないでしょーか!? 実際、20歳のママの母親は40歳ということもあるわけで、子どもから見たら正真正銘のばーばです。 そんな母と娘ほどの年が離れている20歳女性と40歳女性が対等にお付き合いをするという機会はなかなかありませんが、ありえないことがありえるのがママ友の世界。10代も20代も30代も40代も、同じ年頃の子を持つ“ママ”という共通項だけで建前上は対等なお付き合いが求められます。もう、想像しただけでも気を遣ってドキドキしますよ! <トピック> ◎主婦で母親で女のコ(はあと) 気分に合わせて着回す7days ◎アラサーママだから! 大人かわいいファッションのはじめかた ◎「ママに見えない!!」と言わせる美容テク&メイク術 ■盛っていこうよ! その「主婦で母親で女のコ(はあと) 気分に合わせて着回す7days」にはさまざまなシチュエーション別コーディネートが掲載されています。例えば「保育園ママとランチ」は「浮きたくないけど今っぽくしたい気分」、「保育園の保護者会」は「“カジュアル”も“フォーマル”もやり過ぎは禁物!! ちょい清楚ないいママ風にしたい」とあり、派手に“盛る”だけではなくTPOに合わせて控えめにすることをお勧めしています。そういえば先月号でも、「園行事のときは自然に盛れるブラウンのカラコン」という話が掲載されていました。 20歳前後といえば、まだおしゃれを楽しみたいお年頃。同世代の学生や働いている子たちは、派手な格好をして遊んでいるというのに、ラブママたちは保護者会に出席してキャラとは違う「ちょい清楚」を装わなくてはなりません。もともとは派手なファッションが好きなラブママたちですから、独り身であれば周囲から浮くことなんて怖くもなんともないはず。しかし、人の親となると、TPOを外したスタイルは「あの親にしてこの子」と批判の矛先が子どもに向きかねません。子への影響を恐れた結果が、「浮きたくない」「ちょい清楚」。人は背負っているものが大きいほど“清楚”を目指すようです。 もうひとつのファッション企画「アラサーママだから! 大人かわいいファッションのはじめかた」も、抑えめのファッションを提案しています。「『若いだけ、かわいいだけ』はもう卒業!」「きちんとした場にも対応できるアイテムを持つ」「年上ママも集まるランチ会では上品リラックスに」「大好きな『盛り』だけど、アラサーになったら加減が大事」「暑い夏に盛り盛りの巻き髪は、園ママからの評判を下げるだけ」などとあります。ああ、このままいくと「I LOVE mama」が「VERY」になってしまいそうです。しかも超プチプラ版「VERY」(光文社)。ラブママから“盛り”を引いたら、フツーに安っぽいだけ! 12次のページ Amazon 「I Love mama」 関連記事 家購入、子どもは東大に……「I LOVE mama」の堅実で最先端な人生設計「I LOVE mama」のTPO=園行事には、カラコンはブラウンで盛る!意識高すぎて疲労している系ママは、「I LOVE mama」を読むべし!「I LOVE mama」マタニティブルー&産後うつ特集に見る、若さへの偏見「VERY」の細部ににじみ出る、お受験ママのファッションと受験校のヒエラルキー