私の汚爪が「初々しい初脱ぎ女優」に☆ オネェネイリストの神業でドブス爪再建も!?
なんだろう……もしもこの爪が顔だったら「ブス」っていうか、「ドブス」な爪。短いというか、ボロッボロ。まるで「荒れ地に建つあばら屋」のような爪だった。「小さい頃から爪を噛む癖があって」とのことだが、今まで見た噛み癖のある人の爪の中でもダントツにひどい状態だった。「よくこれで平気だね!?」と驚くみーちゃんと私だったが、さすがGENKI先生は「じゃあ、1本だけキレイな爪を作ってみましょうか」と提案してきた。ここからキレイにできるんですか!?
まずは甘皮を整える。唾液で乾燥しまくり、角質がボロボロ崩れる状態の指先に、まるで歯医者の機械のようなもので、爪の根元の輪郭をハッキリさせる。するとちょっとだけ爪らしい感じが復活する。GENKIさんによると「まだ大丈夫」とのこと。「咬爪症(噛み癖)がひどくなると、永遠に爪が伸びなくなりますよ」「もっとひどくなると、指の第一関節の先が全滅します」って超キケンやんけ! さらに爪を整えてゆくと、「爪にファンデーションが詰まりまくってますね」と先生。オイルでケアしたJ子の爪先から茶色いものが流れ出している。ゲイとして、今さら言うのが恥ずかしいが、言わせていただきたい。どんだけ~~~~!!??
J子のドブス爪(左)が、美爪に(右)!!!!
土台の爪ができたところで、アクリルの粉と液体を混ぜた樹脂を乗せ、スカルプを作ってゆく。みるみる内に、J子の指先にキレイな爪が出来上がった。奇跡だ。本当に感動してしまった。「こんな爪、20何年ぶりに見ましたよ☆」とJ子も昂奮している。「2カ月噛むのをガマンしたら、普通の長さの爪になるよ 」とGENKIさん。本当に!? 「爪が汚い人は、まずネイルサロンに行くのが恥ずかしくって行けないと思うから、こういうこともできるって知るのは大事でしょうね」とみーちゃん。本当にそうだね。噛み癖から卒業したい女子は是非とも経験していただきたい奇跡である。
それにしてもJ子よ、「顔を整形したい!」とか言う前に、することがあるだろう。「そんな爪で、いいことなんて何もないでしょ?」と私が言ったら、「サイゾーウーマンに面接に行った時、編集長が『こんなに化粧をしているのに、こんなに爪が汚いなんて、絶対に心に闇がある』と思って採用されたんです」とJ子。えーと……、業が深いね、サイゾーウーマン☆
GENKI(げんき)
1989年生まれ。ネイリスト。2007~11年、東京ビューティーコングレス アートチップ部門にて3度の優勝と5年連続の賞受賞、コングレス史上初殿堂入りを果たす。その後数々のコンペで受賞を重ね、ネイリストへの出張セミナーや講演会活動を行い、「NAIL UP!」(ブティック社)ほかネイル雑誌、また「JJ」(光文社)ほか女性ファッション誌でも活躍。東京都・中野にプライベートサロンも開いている。
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大久保ニュー(おおくぼ・にゅー)
1970年東京都出身。漫画家。ゲイの男の子たちの恋愛や友情、女の赤裸々な本音を描いた作品を発表。著書に『坊や良い子だキスさせて1』(テラ出版)、『東京の男の子』(魚喃キリコ、安彦麻理絵共著/太田出版)などがある。
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