「明日、台本が届かない!?」芦田愛菜『明日ママ』現場、放送10日前までギリギリ撮影の実態
熊本市・慈恵病院、全国児童養護施設協議会および全国里親会が放送中止などを訴えたことで、賛否両論を巻き起こしているドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)。29日放送の第3話では、スポンサー全8社がCM放送を見合わせる事態に発展。前半がACのCMに差し替えられ、ネット上では「AC祭りキタ!」などいろいろな意味で話題を独占した。視聴率も2話の13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から1.5%アップの15%を記録した。しかし現場ではそんなネットの祭りを話題にする余裕すらないという。
「もともと松嶋菜々子主演で進められていたドラマがドタキャンされたことで始まった代替ドラマ。そのため準備期間が通常のドラマより短い。加えて、1話放送後に騒動に発展したことで、社内チェックが厳しくなり、台本の上がりも遅くなってしまった。一部週刊誌では『1話放送時にすでに7話まで撮り終わっているから変更がきかない』と報じられましたが、実際は放送の10日ほど前に各話を撮り終わるというギリギリのスケジュールです」(テレビ誌記者)
確かに、24日発売の「FRIDAY」(講談社)では1月17日に和光市で行われたという同ドラマのロケの様子が掲載されているが、写真には3話ゲストの優希美青の姿も確認できる。さらにロケを目撃した近隣住民からはこんな証言も出てきた。
「私が目撃したのは、芦田愛菜ちゃんが車椅子を坂で離すというシーンですが、それも17日に撮影していましたよ。和光市駅からほど近い中学校の裏手の線路沿いで撮影していたので、昼休みには中学生たちも野次馬にきていましたね。そのシーンも、3話の予告ですぐ使われていたので、撮影からすぐに放送されるもんだなと驚きました」(近所の住民)
7話まで撮影済みどころか、現場はハードな進行に追い詰められているようだ。
「日テレのドラマは、他局に比べてなぜかタイトなスケジュールの作品が多い。それにしても、3話の段階で10日ほど前まで撮影しているというギリギリの進行は聞いたことがありません。通常は天候などで外ロケが中止になることも想定し、初回放送の5週間ほど前にクランクインし、最終回は10日~2週間ほど前に撮り終わる。しかし『明日、ママ』はクランクインが遅かった上、メインキャストが子役のため夜中の撮影もできず、どうしてもタイトなスケジュールになってしまう。その上、社内チェックの強化で台本の完成が遅れているため、現場では『明日、台本が届かない』と揶揄されていますよ」(制作関係者)
今期は各局でソチオリンピック特番が組み込まれているため、放送休止になる週に撮影の遅れを取り戻すことも当初から想定済みなのだろう。しかし今後さらなる騒動に発展し、台本のチェックが厳しくなれば、謎の打ち切り……という事態に発展する可能性も否定できないようだ。