カルチャー
賞賛される「凄い母親」と「普通に働く」ワーママの窮屈
2014/01/24 20:00
東洋経済オンラインでの人気連載「ワーキングマザーサバイバル」が『凄母(すごはは) あのワーキングマザーが「折れない」理由』(東洋経済新報社)というタイトルで書籍化され、話題になっています。
本書でも触れられていますが、現在日本政府が打ち出している成長戦略のひとつには「女性が輝く日本の実現」があり、大企業を中心に、時短勤務制度や男性の育児休暇取得など、育児をしながら働く女性を支援する制度が徐々に整えられているそうです。そうした状況のなかでバリバリに働きながら、子育てをしている女性11人(+ 長年日本のフェミニズムを牽引してきた上野千鶴子先生)へのインタビューをまとめた本書は、messy読者にとっても注目に値する一冊と言えましょう。
しかし(いきなり否定的な物言いになってしまいますが)本書で登場する「凄母」たちの姿が、実際の一般的なワーキングマザーのロールモデルとなるかと言えばそれは違います。私の勤務先にもちょうど時短勤務を活用しながら働く2児の母がおりますが、彼女と凄母たちとは、働き方はおろか、仕事の内容がまるで異なります。
最終更新:2014/01/24 20:00