度重なるトラブルでホームレス同然……レオがあこがれていた兄が逮捕される

　ハリウッドを代表する演技派俳優レオナルド・ディカプリオ。3月に開催される第86回アカデミー賞の主要5部門にノミネートされている大作映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で製作と主演を務め、世界中の注目を集めている。兄アダム・ファラーがコマーシャルやドラマ・映画に出演しているのを見たことがきっかけで、役者を目指したというのはよく知られる話だ。アダムは、レオナルドの実父ジョージ・ディカプリオが再婚したペギー・アン・ファラーの連れ子であり、レオナルドとは血はつながっていない。しかし、レオナルドが1歳、アダムが5歳の頃から近くで兄弟同然に育てられたこと、年が近かったことから、とても仲が良かった。

　アダムは芸能事務所のオーディションに合格後、とんとん拍子で大手企業のコマーシャルや『新宇宙空母ギャラクティカ』などの人気テレビドラマに出演するようになった。役者を目指した当初、オーディションに落ち続けていたレオナルドとは正反対で、苦労することなく仕事を得るようになったのである。

　子役としてかなり評価されていたアダムだが、10代になると演劇に興味を失い、芸能界から離れてしまった。20代後半に再び映画に出演したがまったく注目されず、レオナルドの方が『タイタニック』（1997）で大ブレイクしA級スターに。立場が逆転してしまったのだが、そのことで兄弟仲が悪くなることはなく、アダムはレオナルドの公式サイト「leonardodicaprio．com」の立ち上げを手伝うなど、弟を応援。10年までは、一緒にバスケットボールの試合を観戦したり、パーティーに繰り出したりする姿がパパラッチされており、アダムはレオナルドよりもイケメンだと囁かれたりもした。

　弟想いのアダムだが、カッとなる短所を持ち、98年にパパラッチに暴行したとして逮捕、2000年にはガールフレンドへの殺人未遂で起訴されるなど、トラブルメーカーとしても知られている。ここ数年はホームレス同然の生活をしながら、「規制薬物の所持」「無免許運転」「家庭内暴力」などの罪で起訴され、昨年は3週間服役していた。そんな彼が再び逮捕されたというニュースが入ってきた。

　米ゴシップ芸能サイト「RadarOnline」によると、アダムは24日、テキサス州コリン郡の警察に「危険薬物の所持」「窃盗」の容疑で逮捕、拘留された。逮捕状はカリフォルニア州で出されたもので、「電話でのいやがらせ行為」という軽罪にも問われているという。

　アダムの交際相手で、共に逃亡していたチャリティ・ムーアも同州で19日逮捕されている。チャリティは「規制薬物の所持」「危険薬物の所持」と「500ドル（約5万円）以下の窃盗」ほかにも「子どもを学校に通わせるという親としての義務を怠った」という罪にも問われているとのことだ。

　子どもとは、アダムとチャリティの子で6歳になる娘ノルマンディーのこと。消息筋は、「アダムとチャリティはロサンゼルス郡の児童相談所から逃れるために、ノルマンディーを連れてテキサスに隠れていた。2人には前科があるため、以前から児童相談所に目をつけられていたんだ」と説明。「3人はずっとノースダラスにいたが、アダムとチャリティが次々と逮捕された今、ノルマンディーがどこにいるのか、ディカプリオ家の人たちには知らされていない」とし、ディカプリオ一家がとても心配していると明かした。

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