北朝鮮擁護を続けるロッドマン、バッシング回避のためにリハビリ施設へ?
「Paddy Power PLC」は、オンラインポーカー、カジノサイトを運営する、アイルランドの悪名高き会社。人種差別・人種攻撃を展開しているなどと非難が絶えない会社として有名である。10年、不倫離婚騒動でスポンサーを失ったタイガー・ウッズに「7,500万ドル(約75億円)の5年契約を結びたい」とオファーしたが断られ、タイガーが金銭的に全く困っていない証拠だと報じられたことがあったが、同社は金に困っていそうなスポーツ選手にアプローチすることでも知られている。
デニスは10年に同社が運営するオンラインポーカーサイト「CAKE POKER」と契約しており、昨年訪朝した際の公式スポンサーにもなってもらっていた。今月平壌で開催された米朝親善試合のスポンサーであることも公表していたが、昨年末に北朝鮮の国防委員会副委員長だった張成沢氏が突然処刑された報道が流れた後、「このままだとヤケドしそうだ」と手を引くことを表明。しかし、そう簡単に関係を断ち切ることができず、先日の訪朝に関する費用や親善試合に出演した元スター選手たちに対する報酬など、全ての費用を払ったと報道されていた。なお、デニスに同行した元スター選手の大半も金銭的に困っており、みんな「北朝鮮との親善」「スポーツ外交」なんかではなく、金目当てで出場したとみられている。
たとえ金銭面での深刻な事情があったとしても、CNNインタビュ-でのデニスの暴言に対するバッシングは激しさを増している。さすがにまずいと思ったのか、デニスは帰国後、リハビリ施設に入所して「すべてはアルコールのせいだ」とすることで丸くおさめようと勝負に出たのである。
米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、デニスは数日前、ニュージャージー州にある某リハビリ施設に入所。今回の北朝鮮訪問で、「我々が想像もつかないほど疲れ果て、圧倒された」そうで、かねてより苦しめられていたアルコール依存の30日間集中治療を受けることにしたという。
豪快にシャンパンを飲み干す姿がよくパパラッチされているデニスは、落ちぶれたセレブを依存症から救うリアリティ番組『Celebrity Rehab』にも出演しており、08年と09年にもリハビリ施設での依存症の治療を受けているが、どちらも無駄に終わっている。今回も、CNNでの暴言をなかったことにしてもらうためにリハビリ施設入りしたのだろうという声が多く、真剣に治療に取り組んでいるわけではないと世間は受け止めているようだ。
今回、訪朝する直前、「(北朝鮮が)オレのことを撃つとでも? オレが撃たれるとでも思ってんの? アホじゃね」と余裕しゃくしゃくな笑顔を見せていたデニス。北朝鮮から金はもらわなかったとはいえ、親善試合や金第一書記に手渡した1万ドル(約100万円)の土産のお返しに、酒池肉林の接待を受けたという疑惑も持ち上がっており、「喜び組は圧倒的だったのか」「そんなに疲れるほど……」という声も上がっている。果たしてスポンサーが離れた後も、デニスが、北朝鮮との非公式スポーツ外交に取り組んでいくのか、ノーギャラで金第一書記との友情を育んでいくのか、興味深く見守っていきたい。