卵投げ事件の立件、画像の流出の危機……絶体絶命のJ・ビーバーにクリス・ブラウンがエール
作詞作曲に楽器演奏もこなすスーパーアイドル、ジャスティン・ビーバー。動画共有サイト「YouTube」に投稿した動画がきっかけでスカウトされ、わずか13歳でレコード会社と契約。15歳でデビューし、シングル「Baby」が世界的な大ヒットとなり、スターダムを駆け上がった。全世界の少女たちが彼に熱狂し、「ビーバー・フィーバー」という社会現象まで巻き起こした。2012年10月には「YouTube」再生回数が30億回突破という記録を作り、13年1月にはソーシャルメディア女王レディー・ガガを抜いてTwitterフォロワー数トップに君臨。19歳にして年収5,800万ドル(約58億円)という、売れに売れているアイドル歌手である。
敬虔なクリスチャンでファンの親世代からも好意的に見られていたジャスティンだが、昨年は悪行や奇行ばかりが報じられるようになり、イメージは大幅にダウン。マリファナらしきものを吸っている写真が流出したり、レストランの厨房に置かれた掃除用モップのバケツに放尿する動画が流出したり、ツアーバスからマリファナとスタンガンが見つかり押収されたり、パパラッチに殴りかかろうとする姿が動画で伝えられたり、オランダのアンネ・フランク博物館のゲストブックに「もし、きみが今生きてたら、ボクのファンになったかな」と書き込んだり、無謀で危険な運転をしていることを注意した近隣住民に向かってつばを吐いたりする姿は、マスコミから「救いようのないアホ」だと書き立てられるようになった。
ジャスティンがここまで荒れているのは、12年末に最愛のセレーナ・ゴメス(21)に振られた悲しみを紛らわすためにつるみ始めた、リル・ザ(19)やリル・ツイスト(20)から悪影響を受けているからだという見方が強い。ザとツイストは兄弟で、昨年1月からロサンゼルス郊外カラバサスの高級住宅街のジャスティンの豪邸に入り浸るようになり、たくさんの女の子たちを呼び込み、アルコールとドラッグまみれのパーティーを開催。ジャスティンの高級車を乗り回すなど、ジャスティンの地位と金を使ってやりたい放題だと言われている。
ジャスティンをスカウトし、キャリアを支え続けてきた敏腕マネジャーのスクーター・ブラウンは、ジャスティンから2人を引き離そうと必死で、昨年夏頃から、「君はいいように使われているだけ。パラサイトされているだけだ」と、きつく忠告してきたという。9月にはジャスティンの豪邸から貴重品が紛失し、ザとツイストが追い出されたと伝えられたが、すぐに和解。ツイストはTwitterに、スクーターがジャスティンにウソを吹き込んだと批難するツイートをし、「ジャスティンとオレは永遠にブラザー」と勝ち誇ったように宣言した。
周りの大人たちのアドバイスに耳を傾けることなく、悪友たちとやりたい放題しまくるジャスティン。頼みの綱の両親は「もう大きいのだから」と叱ることなく責任を放棄した状態で、最初は面白がっていた世間も次第にうんざりするように。昨年末に、ジャスティンが引退宣言した時には「とっとと引退しな」「もうおなかいっぱいだ」とバッシングされる騒ぎにまで発展した。
年明けにセレーナと復縁が報じられ、「これでジャスティンが更生するかも」と世間を安心させたのも束の間。9日、ジャスティンらが仲の悪い近隣住民宅に卵を20個以上投げつけるという事件が発生。防犯カメラの映像には、一部始終がばっちり映っており、「ファック・ユー!」と叫ぶジャスティンらしき声も入っているという。損害は2万ドル(約200万円)ともいわれており、犯人がジャスティンだと確定できれば刑事事件として立件される可能性が高く、まさに今、彼は大ピンチなのだ。
警察は家宅捜索令状を取り、14日にジャスティンの家を捜索したのだが、その際、居合わせたザが薬物を所持していたとして逮捕された。持っていたのはエクスタシーや精神安定剤のザナックスで、コカインなどのハードドラッグではなかったのだが、ザは拘置所で暴れて電話を壊したとして、1日のうちに2度も逮捕された。